いくら作家主義を標榜していようが、映画づくりは集団作業によって進行し、その作用でフィルムが決定付けられることを改めて教えてくれるドキュメントとして面白かった(今だとスマホで一人で作る選択肢もあるが)。フェリーニ作品のように映画監督の孤独と(せせこましい人間関係含めの)苦悩を臨場感たっぷりに垣間見れたり、ジュリー・クリスティやニコラス・ローグへの評価などトリュフオーの批評眼の確かさを確認出来たり、さらには時代への憧憬と郷愁も感じさせてくれた。これはちゃんと『華氏451』見なきゃだな(まだ観てません…)。