yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

スパイダーマン:スパイダーバース (2018年・米)

    ヴィジョンアカデミーの生徒マイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)はひょんなことからスパイダーマンの能力を獲得し、死んでしまったヒーローの後釜を担うことに。そして闇社会を牛耳るキングピン(リーヴ・シュレイバー)によって時空が歪められたことで混乱した街を救う為、様々な時空から集まったスパイダーマンたち、すなわちピーター・B・パーカー(ジェイク・ジョンソン)、スパイダー・グウェン(ヘイリー・スタインフェルド)、スパイダーマンノワールニコラス・ケイジ)、スパイダーハム(ジョン・ムレイニー)、ペニー・パーカー(キヨコ・グレン)とSP//drとともにヒーローとして立ち上がる。

監督:ボブ・ペルシケッテイ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン、製作:クリストファー・ミラー、脚本:フィル・ロードandロドニー・ロスマン、ストーリー:フィル・ロード、音楽:ダニエル・ペンバートン、編集:ロバート・フィッシャー・Jr、プロダクションデザイナー:ジャスティン・K・トンプソン、視覚効果スーパーバイザー:ダニー・ディミアン、アートディレクター:ディーン・ゴードン、パトリック・オキーフキャラクターデザイナー:シユン・キム、キャラクターアニメーション統括:ジョシュ・ベヴァリッジ

 

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   型通りの物語なのにアニメのフォーマットを作品の面白さとしてとことん活用していて、音楽との相乗効果もバッチリ、とにかく楽しかった。

 

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   先鋭的な表現もさることながら日本の萌え系を完全に取り込んでしまってたこともけっこう驚きで、日本アニメをトレースしたペニー・パーカーのキャラのみならず、ヒロインのグウェンもかなり日本アニメの美少女キャラの要素を取り入れて成立していて、その上で本来のカートゥーン的な動きを進化させたアニメーションで駆動させるというハイレベルな仕上がり。素直に凄いと思った。

 

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映画『スパイダーマン:スパイダーバース』予告3(3/8全国公開) - YouTube

 

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WE ARE X (2016年・米)

   2014年10月に開催されたマディソン・スクエア・ガーデン公演に至るまでのバンド『X JAPAN』の軌跡をメンバーらのインタビュー中心に追ったドキュメンタリー作品。監督:スティーブン・キジャク。

 

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   X JAPANというよりYOSHIKIのドキュメンタリーみたいな印象。いきなりスタン・リーが出てきたり、YOSHIKIを撮影しているデヴィッド・リンチが映ったり(そんなCMあったなー)、ジーン・シモンズが語ったりと、豪華というかセレブ感が凄くて、バンドにあまり興味が無くても意外と面白かった。

 

映画『WE ARE X』日本版予告編 - YouTube

 

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邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season2 (ホーム社書籍扱コミックス) / 服部 昇大

   B級作品への愛ある(ようで辛辣さも含んだ)着眼点がどれも凄いし、映子さんがキュート。で、今巻のハイライトは『ママレードボーイ』の回だなー。多分というか絶対映画本編より面白いやろ、という。楽しい。

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やがて君になる(7) (電撃コミックスNEXT) / 仲谷 鳰

   周囲に悪意を持った人物も置かず、2人の関係性と感情の機微だけを軸に物語を停滞することなく引っ張り続けるストーリーテリングの妙は(もちろんそれに見合った作画も含めて)もはや百合とか関係無く恋愛物としてズバ抜けているんじゃないでしょうか。うー、面白い!で、ここで次巻につづくのか!という待ちきれなさと、次で終わってしまう切なさがたまりません。

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バンブルビー (2018年・米)

   最愛の父を亡くした心の穴を埋めるように修理工場で廃品を見つけてはガレージに篭って形見の車の修理に勤しむ高校生チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)。母(パメラ・アドロン)や義父(スティーヴン・シュナイダー)、生意気な弟(ジェイソン・ドラッカー)との関係も、学校生活もしっくりいかない毎日だったが、ある時廃品の中で見つけて修理した黄色いワーゲンが突然人型ロボットに変形。それは記憶を失った地球外生命体で、チャーリーはそれをバンブルビーと名付け交流を深めていく。しかし政府はバンブルビーを危険視し、軍人バーンズ(ジョン・シナ)が回収に向かう。チャーリーとバンブルビーは近所の男の子メモ(ジョージ・レンデボーグ・Jr)とともに追っ手から逃げ出すが…。

監督:トラヴィス・ナイト、プロデューサー:ロレンツォ・デイ・ボナヴェンチュラ、マイケル・ベイ、製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、原案・脚本:クリスティーナ・ボルトン、脚本:ケリー・フレモン・クレイグ、撮影:エンリケ・シャデイアック、プロダクションデザイナー:ショーン・ハワース、編集:ポール・ルベル、衣装デザイナー:デイナ・ピンク、視覚効果プロデューサー:ロン・エイムズ、視覚効果スーパーバイザー:ジェーソン・スミス、音楽:ダリオ・マリアネッリ

 

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   高校生を主人公にしつつ、80年代の楽曲を散りばめと、最近の流行りなのか中年と子供両方を狙う興行的なあざとさには複雑な気持ちがあったものの、ヘイリー・スタインフェルドがスミスで目を覚ますオープニングから反則で見事に思う壺にハマった。

 

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    ロボ戦もトランスフォーマーシリーズの軽いCGよりちゃんと超合金ロボット物していて重量感があり、そこに青春もの、子供SF、家族ものの要素を全部ぶち込んで綺麗にまとめ上げていて、さすがKUBOの監督作品だった。

 

「バンブルビー」予告編 (2018年) - YouTube

 

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ミスター・ガラス (2019年・米)

   不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)は息子(スペンサー・トリート・クラーク)とともに警備会社を運営しつつ影で法で裁かれない悪党を退治する自警団的活動を行なっていたが、少女を誘拐していた24の人格とそれに伴う特殊能力を持つケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)を追跡中にケヴィンともども警察に逮捕され、精神病院に収容されてしまう。そこではステイプル医師(サラ・ポールソン)が自らが特殊能力を持ったヒーローだと錯覚した患者の治療を行なっており、かつてデヴィッドの能力を自覚させる列車脱線事故を引き起こしたミスター・ガラスことイライジャ・プライス(サミュエル・L・ジャクソン)も収監されていた。3人は本当はただの人間であることを受容するよう強制治療を施されるが、ステイプルやミスター・ガラスにはそれぞれ隠された思惑があった。

監督・脚本・製作:M.ナイト・シャマラン、製作:ジェイソン・ブラム、撮影:マイケル・ジオラキス、編集:ルーク・シアオキ、ブル・マーレイ、音楽:ウェスト・ディラン・ソードソン。

 

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   相変わらずオープニングが素晴らしくて、今回も掴みはオッケー、グッと引き込まれたが、映画としてはかなりの珍品だった。しかしシャマラン作品として泣いた。あとちゃんとアニヤ・テイラー=ジョイが出てたのも良かった。以下はネタバレで。

 

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    超人的能力を保持する者が実在していて、その力を社会において個人的思惑と指向性で存分に発揮出来る自由を獲得せんとする、という一体どこを向いて作品作っているのか意味不明な(というかエリート主義に直結しそうな)ストーリーながら、そんな素っ頓狂な話を大真面目に語ろうとする姿勢含みで世のハズレ者の共感を誘わずにはおれないし、実際キャラクターの心情に引き込まれて、ラストのミスター・ガラスの奮闘から彼自身の名を冠したタイトルがどーんと出てくる流れにウルっと来た。が、同時にちょっと待て、こいつは単なるヤバイ人だし大量殺人犯だよというツッコミも脳裏に浮かび上がるといういかにもシャマラン作品的な味わいがあった。

 

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   主人公たちの能力が実際にスーパーヒーロー的な超能力なのか、それとも科学的説明のつく人よりも少しばかり優れた特技を持っているだけなのか、最後まで微妙なところで描いているのも良くて、終盤の能力バトルも単なる力持ちのケンカに見えなくもない。それでその映像を拡散して人々がヒーローの存在に気づくというラストも、普通に考えればこんな映像で、しかも映像の信頼度が限りなく低く、実演出来る人間も存在しない状況でネットを見た人々の意識が変革される訳はないだろうと思ってしまうのだけど、ここでもシャマランがどこまでキャラクターたちの信念を信じてやってるのか曖昧ながら、何となく本人は信じていそうだというのが妙な感覚にさせてくれて味ではある。

 

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    それと、前作『スプリット』での『アンブレイカブル』まで遡ってのまさかのシャマランユニバース開始という展開が早速今作で(恐らくは)幕を閉じるということになっていて、それをブルース・ウィルスの息子役含めてちゃんとオリジナルキャストが集結して迎えたことで、この大団円的作品に18年間の時間の重みが加わってなんだか厚みのある作品みたいにもなっていたよ。

 

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『ミスター・ガラス』予告編2 (2019年) - YouTube  

 

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Weezer / teal album

   カバーしてるのはベタな名曲ばかりだけど、エバーグリーンなメロディにオルタナギターという本来のWeezerの魅力と合致していて、軽妙だけどWeezerらしさも存分に楽しめる作り。新作(黒盤)より好きだな。

 

Weezer - Africa (starring Weird Al Yankovic) - YouTube

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発売日   2019/3/8

収録楽曲

01. Africa (TOTO

02. Everybody Wants to Rule the World (Tears For Fears

03. Sweet Dreams (Are Made of This) (Eurythmics) 

04. Take on Me (A-ha) 

05. Happy Together (The Turtles) 

06. Paranoid (Black Sabbath

07. Mr. Blue Sky (Electric Light Orchestra

08. No Scrubs (TLC

09. Billie Jean (Michael Jackson

10. Stand By Me (Ben E. King)