yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

拝み屋怪談 花嫁の家 (角川ホラー文庫) / 郷内 心瞳

 一作目を読んでそのまま二作目に行くつもりも絶版状態だったのだが、ちょうど復刊していたので購入。ノンフィクションと虚構の合間を縫うような実話怪談話というのはそのままだが、今作は主人公の逡巡からヒロイックな決断という構成などフィクションとしての体裁が整っていて、かなりオーソドックスなエンターテイメント的作り。とは言え、私小説のようにウジウジと小市民的に振る舞う主人公の造形や、忌まわしい記憶とともに虚構に侵蝕してくる震災のイメージなど虚実の狭間ならではの表現が効果的で、一作目に続いてこちらも面白かった。

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シャドウ・イン・クラウド (2021年・ニュージーランド、米)

 1943年、ニュージーランドからサモアへ向かうB-17爆撃機に乗り込んだ連合国空軍の大尉モード・ギャレット大尉(クロエ・グレース・モレッツ)。荒くれの男性兵士たちからの猜疑と罵声を浴びながらも機密物資を運ぶ極秘任務を理由に無理に搭乗したモードだったが、飛行機乗りの中でまことしやかに噂される奇怪な怪物、グレムリンの姿を機外に目撃する。

監督・脚本:ロザンヌ・リャン、脚本:マックス・ランディス、撮影:キット・フレイザー、音楽:マフイヤ・ブリッジマン=クーパー。

 

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 主人公が空軍機に乗り込むとんでもな動機、グレムリン寓話の挿入、80's風シンセポップなサントラ、それらの全てが作品総体として必然性を感じさせない破茶滅茶さ。そこにクロエのアイドル映画要素まで加わって、結局なんなの⁉︎という感じ。で、そこが楽しかったのだが、作り手はフェミニズム的なメッセージを込めるなど、かなり真面目にやってるのかも知れない。ラストのプロパガンダ映像は真面目なのかヴァーボーベンのスターシップトゥルーパーズ的皮肉なのか判別不能だし、この作品で描かれる昔ながらの男性マッチョヒーローをトレースしたような強い女性像が今作におけるフェミニズムの指標だとすれば、世界にバカが倍増するヴィジョンとしか思えず辟易しちゃったりもする。あとグレムリンに関しても、作り手の意図がどうであれ、時代背景やゼロ戦と交戦中という状況から考えると、どうしたって黄色人種のメタファーに見えてしまうというのもある、などと作り手が一体何を真面目に考えているのかよく分からないところも含めて目が離せない映画だった。あと飛行機上でのバトルもコナン(未来少年のほうね…)オマージュみたいで楽しかった。

映画『シャドウ・イン・クラウド』特報映像 - YouTube

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アネット(2020年・仏、独、他)

 スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と一流オペラ歌手アン(マリオン・コティヤール)の愛憎と、2人の間に生まれたアネットが辿る数奇な運命の物語。監督・脚本:レオス・カラックス、原案・脚本・音楽:スパークス

 見た事もないものが始まる予感に満ちた高揚感とそこだけ登場のカラックスの娘の顔面が良すぎて、この冒頭部分だけで最高だった。

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 本編が開始すると、あとはわりとオーソドックスなメロドラマが展開されるのだけど、作り手が楽しんでやってるのが伝わって来ていい感じだった。

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 カラックスがこのメロドラマにおいて何をやろうとしたのかは分からないが、少なくとも自分自身も現実世界も色々とヒドくて救いようはないけれど、娘のお前は真っ直ぐに生きて行けよ、という子持ち父親の勝手な願望はビシビシ伝わってきたし共感はできちゃったな。

映画『アネット』予告編 2022年4月1日(金)公開 - YouTube

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インビジブル・シングス 未知なる能力(2018年・独、ルクセンブルク)

 ヒーローコミック好きの12歳の少女スー(ルビー・M・リヒテンベルク)は、化学者の母が開発した化学物質「NT26D」を誤って浴び、透明人間になる特殊能力を身につけてしまう。そして「NT26D」を狙う謎の組織が母親を誘拐し、スーにも魔の手が伸びる。スーはイケメン転校生トビー(ルイ・エッヒハート)とメカオタクのカヤ(アンナ・シリン・ハベダンク)を仲間に加えて組織に立ち向かう。

監督・脚本:マルクス・ディートリッヒ、音楽:アンドレ・ジェジュク、撮影:ラルフ・ノアック、編集:セバスチャン・トゥムラ―。

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 透明人間になった女の子が主人公のヒーロー映画。主人公が透明になるだけでなく、触れた物に透明効果が伝染するので衣服も透明化するということだが、それなら足が触れてる地面には効果波及しないのか…など設定がユルいし、メカ好きの同級生、科学者の母などアニメ的定番キャラをそのまま配置してそれっぽく仕上げているところは浅めのオタク、もしくは商売人が作った感じでガッカリする。しかし無理矢理アメコミ映画風に軽やかにやろうとしているのに、そこかしこにドイツ映画的堅苦しさが滲みでているところに独特の風味があって、嫌いにはなれないぞ!

映画『インビジブル・シングス 未知なる能力』予告編 - YouTube

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ザブングル グラフィティ(1983年・日)

監督:富野由悠季

 今の目で見ると手書きセル画で表現されたSF西部劇調の荒野がファンタスティックプラネットみたいにも見えたりして、ノスタルジー以上に味わい深かった。カットアップ的な作りと内輪受けなノリも、この尺でTVシリーズのムードを伝えるのには良かったのかも。

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ナンシー・ドリューと秘密の階段(2019年・米)

監督:カット・シア。

 探偵モノを軸に学内カーストを乗り越えて連帯していく物語は Eテレの子供向け海外ドラマを映画にアップデートしたような作りで楽しかったし、出てくるキャラクターの作りが役者も含めてみんな良く、ティーン向けでもカメラワーク気合い入ってた。続編希望だよ!

Nancy Drew and the Hidden Staircase Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers - YouTube

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汝のウサギを知れ(1972年・米)

監督:ブライアン・デ・パルマ

 エリート街道からドロップアウトして自分探し、みたいなテーマが現代では陳腐というのもあるんだけど、それ以前に脚本ぐだぐだで、随所にデ・パルマだな〜というカメラワークはあるものの面白くはない…。観れて良かったけど。なぜかオーソン・ウェルズが出演している。

Get To Know Your Rabbit (1972) Official Trailer - Brian De Palma Comedy Movie HD - YouTube

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