2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
筒井康隆のジュブナイルものと言えば『時かけ』はあるものの、他の何作かはけっこう酷いっていう記憶を、今回筒井康隆がライトノベルをやるというので思い出して不安になったりしたが、しかしけっこう楽しく読んだ。下品な描写さえも、ライトノベル読者層を…
中盤までの上流階級ラブコメみたいな展開が、不定形な世界へ変化して悪夢のようになっていく。ストーリーを語ることを映画の骨格にしているのに、物語るのを投げ出しているようだったり、キャラクターたちに関しても共感しているようにも憎んでいるようにも…
川本真琴、澤部渡、植野隆司の曲が並んで、さらに藤井洋平曲まで味のある女性ヴォーカルで聴けるので、かなりリピートしている。イロモノ扱いでは勿体無いアルバムだ。ぱいぱいでか美 コメント動画 『レッツドリーム小学校』 6月25日発売 - YouTube
19世紀当時の女性の神経症と抑圧された状況の描写は興味深かったが、主人公とシャルコー医師の恋愛話は物語にする為だけの設定にも感じられて、その主人公を演じるソーコのルックスともども微妙だった。
レンタルズ新譜、視聴ではピンと来なかったけど、良かった。楽曲の粒の揃い方で言えば過去作よりいいかも。ゴッチ&アジカンにMany Thanksってなってるけどほんと有難い。The Rentals - Thought Of Sound - YouTube
ちょっとなめてたな。改めて観直すとすごい。厳選してもらった回だけ観たからだろうけど。『怪獣使いと少年』は映画でも踏み込まない日本の暗部えぐっててかなりどんよりしたよ。そして37話の岸田森の死に様、ひどい。残酷すぎる。本家もチャイヨーと変わら…
下品でも下劣でも笑えるのならOKだが、ほぼ全てのギャグが笑えない。しかも実際はともかく、豪華俳優陣が、私達こんなおバカなことやれちゃうんですよ的に出演してるようにしか見えないので更に薄ら寒い。やばかった。ピーター・ファレリーの監督した話とか…
自伝的な内容は序盤まで。中盤以降は延々と著者流サイコテラピー=サイコマジックへの目覚めと実践の記録。それはそれで面白いし、先日『ホドロフスキーのサイコマジック・ストーリー』観ていたおかげでイメージも湧きやすかったが、序盤がとんでもないイメ…
娘と泣きドラ観てきた。CGでのアニメはクオリティ高かった。脚本は原作なぞっていたのに根底の思想に凄く嫌な気持ちにさせられる。思っていた通りだから別にいいけど。子供は普通に楽しかったみたいだし。 CGアニメはドラえもんの世界観とすぐに違和感なく…
酷いとは聞いていたけど噂に違わぬ出来栄え。2時間にまとめるのが元より無謀な試みとはいえ、どんなに素晴らしい素材でも編集と音楽の付け方で駄目になるというのがよく分かった。しかしコナンの動きだけで娘は爆笑していた。
物語以外で見えてくる部分が今まで観た他の作品に比べると少ない気もしたが、豪華な演出・音楽で充分にトロけた。ところでシャブロル作品のテレビ、食洗機、ブルジョワっていうのはジョン・ウーの鳩みたいなものなのか。La Fleur du mal (2003) - movie tra…
同じバディ物では映画愛に溢れた『ホットファズ』に及ばないし、同じ監督の『俺たちニュースキャスター』の狂気もないけど、かなりの予算を投入してバカなことをやっているというだけで満足させてくれた。オープニングからのバカネタが1番良かった。映画『…
終盤部のワンエピソードで映画全体を締めて感動させようという作りが違和感あったが、波乱万丈な物語に対して落ち着いた演出もジャストだし、描写も徹底、セットやCGも良くて引き込まれた。巨匠の作品、という風情もアリ。【映画】戦場のピアニスト 日本国…
物語は土曜ワイド劇場みたいなのに、全てのシーンがセンス良くて素晴らしい。不気味と孤独が混ざり合ったようなイザベル・ユペールも良かった。いまのとこシャブロル作品でハズレない。Merci Pour Le Chocolat - Trailer - YouTube
サッカー薀蓄を語りたくて書いた小説のようなモノという感じもあるが、押井ファンとしては押井版パトレイバーのパラレルモノとして楽しめた。一応劇場版パトレイバーのあとの世代という設定だけど、これはホントはパトレイバーはこういう設定であるべきだっ…
1981年製作のロマンポルノの方。WOWOWでのR指定版なのでカットされたシーンもあるんだろうけど気にならなかった。本間優二の若さを体現したような存在感と蜷川有紀の妖しい魅力が素晴らしいし、今の映画では観られない、匂いを感じられるような生々しさがた…
物語の作り方や人間の描き方全てが浅くて、浅いなりに軽い映画にすればまだ救いがあるが、妙に重いテーマに踏み込もうとしていて辛い。演出のひとつひとつにイライラさせられたし、ある意味すごいもの観てしまった感はある。映画「嘘つきみーくんと壊れたま…
大作4、5本を壮大な予告編として使ってるから面白くて当然とはいえ、各キャラの見せ場をきっちり作ってちゃんと映画にしているのは凄いし、役者陣も作品に血肉を与えて単なるイベント映画以上の出来栄え。特にロバートダウニーJr.!面白かった〜。映画『ア…
エレン・ペイジに『JUNO』同様イラっとさせられた。演技が上手いのか顔が憎たらしいだけなのかよくわからない。映画はアップや短いカットの忙しなさが飽和状態で段々と飽きていくのと、ヒネリのなさすぎる展開が辛かった。限定状況は難しい。ハードキャンデ…
今更リドリースコットに『ブレラン』『エイリアン』を期待する訳もなく、綺麗な画面でSF見れたらいいかなぐらいの気分で鑑賞したらかなり楽しかった。近作の豪華な絵作りが壮大なSF感とマッチ、中盤の主人公の女傑ぶり&サスペンスも良かった。ただ惜しい部…
米林監督の風貌がいい。これで少女漫画やってるのが信頼出来る感じ。駿Jr.はかなり病が深そうで、なんか大変そうだと思ったが、ちょっと作品観たくなった。
創作物に対する責任感の惹起→虚構に対する心構えを改める→スランプからの脱出、という構造をとれば納得いったかも知れないが、恋愛話に終始して作家と創作物という設定を活かしきれていないのと、主人公の人非人ぶりに対する罰が無いので結局男性側の都合の…
プロットと設定は子供向けSFだからこんなものでいいだろう、という作りとしか考えられないのだが、力の入った続編の予告編まで付いているのでギャグじゃないなら本人は物語世界に入り込んでいるのかもしれない。だとしたら段階を踏まずに行われるポケモンも…
完全に趣味の映画だった。若さ故のトゲトゲしさ全開の序盤から、表現の繊細さに感情揺さぶられる。映画全般、アニメ作画そのもので少女のセンシティビティを表現し尽くそうという気迫もガッツリ伝わってきた。 ある程度のネタは序盤からバレ気味なんだが、…
皮肉が皮肉として機能してないとか、やろうとしてるスケールと予算・技術が乖離してるとか、かなり残念な出来なんだけど、三作目にしてやっとパワードスーツをだした気概は受け止めた。しかもかなりモビルスーツチック。 スターシップ・トゥルーパーズ3 予…
わざわざ味わいたくない種類の感覚なので二度は観ないと思うが、誰でも経験するような、流れに乗ってたらいつの間にか居心地悪い所に入り込んでしまった感覚の最悪版を超リアルに演出した地獄巡り映画。怖い。キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド 予告編 -…
冒頭の料理シーンの勢いで全編やってくれたら面白い映画になりそうだったが、すぐにロハスみたいな人達が出てきて、真っ当な事を喋るだけの展開になり、食べることと生きることというドキュメンタリーのテーマも尻すぼみな感じで終了してしまった。映画『ea…
カール・ドライヤー作品。愛についての崇高な会話がなされているのだけど、ちょっと昼メロ見ている気分にもなる…。とはいえ映像と構図の美しさが素晴らしくて退屈せずに引き込まれる。あと、あんまり考えて観ると既婚者にはどんよりくるので映像だけ楽しむ…
自己愛・マザコン・性衝動など若者男子普遍の変態を凝縮した引き籠りサイコ美青年のキャラが68年作品とは思えないほど凄い。『狂鬼人間』的な作品の社会的危険性もあるが、キルビルで有名な口笛サントラとあいまって不気味さと悲しさと美しさが良いブレンド…
単純にサスペンスとして観ても楽しいし、画面眺めているだけでなぜか気持ちいい。一応映画としてオチはあるけど、解きようのない謎が残されて、答えがないから延々と 考えることが出来る。多層的に楽しめる傑作。クロード・シャブロル最高だ。La cérémonie …