yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

桃木屋旅館騒動記

何てことのない展開なのにキャラクターが全員躍動感に溢れていて、全篇に漂うピースフルなムードが楽しく、萎びた旅館という舞台設定もあってちょっと懐かしい喜劇を見ているようだった。柳下さんが褒めてたから見てみたが、城定夫作品面白いなー。桃木屋旅…

わるいおんな

中年親父(豪農)が嫁にした若い風俗嬢が旦那を裏切る展開だが、夫婦ともにバイタリティー溢れる描写で面白い。体裁としては実録悪女犯罪物のエロ映画だが、悪女が一面的な悪者でなく、男に屈しない強さと生きるエネルギーそのものの魅力を湛えていたのが良…

2014年音楽年間ベスト

1位 花澤香菜 『25』今時二枚組25曲とか人気声優にしか出来ない…。しかもイイ曲揃い。90年代渋谷系のポップな部分を抽出して、スノッブな部分を花澤香菜のキャラクターで帳消しにしたような、(個人的に)理想のポップアルバムだった。花澤香菜2nd Album「25…

映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!

この手の映画化は真面目と感動具合を勘違いすると別作品になるが、今作は見事に普段通り+α程度でちゃんと『妖怪ウォッチ』だったので、いつものTVが好きな子供は満足だし、大人(ぼく)はいつも通り少し寝た。作画は映画仕様で、ラスボスはどっかで見たよ…

2014年映画年間ベスト

1位『思い出のマーニー』あとで考えると何で1位にしたのか分からなくなりそうだが、全篇に漂う少女マンガテイストがツボだったので、今の気分で選んだ。2位『ウルフ・オブ・ウォールストリート』3時間あっという間のテンションと、善悪、モラルを超越した映…

ホビット 決戦のゆくえ

戦いに次ぐ戦いでかなりグッタリはした。途中から『ホビットの冒険』ってこんなんだっけという気分にもなったが、原作ではあらすじのように書かれていた五軍の戦いをじっくり描いてるんだから別物として観ればいいのか。しかし映画版の壮大なサーガ最終章と…

青の祓魔師 劇場版

予備知識なしで観たらシリーズ物の映画化みたいで、 設定やファン向けのキャラ顔出しサービスに置いてけぼり喰らい、主役が一人で火を付けて消化する脚本に呆然となる。しかし背景美術が凄かったのでそこは結構気持ち良かった。「青の祓魔師」劇場版 予告編…

ディクテーター 身元不明でニューヨーク

ギャグと物語を両立させるのは難しいというのを感じる作品。途中変に真面目になったりするのは言い訳に見えるし、差別ネタも虚構作品だと作り手が安全圏にいるようで嫌味の方が強い。生首ギャグは良かった。映画『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』…

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

ジャームッシュを劇場で観るのは『ゴーストドッグ』以来。ロキ(=トム・ヒドルストン)は期待通り暗い美形がハマっていて、ティルダ・スウィントンも良かった。鼻につくのを通り過ぎるぐらい趣味全開だった。世を忍ぶ美形ロッカーかつ吸血鬼というラノベば…

バンク・ジョブ

BSでやってて、T.Rexのオープニングに釣られて観たら面白かった。前半の穴掘り銀行強盗話も素人軍団というのがスリリングだし、後半の追い詰めらるサスペンスも楽しいと思ってたら『世界最速のインディアン』の監督だった。ジェイソン・ステイサムが強過ぎ…

巨船ベラス・レトラス (文春文庫)/筒井 康隆

今迄やってたネタを色々使いながら読み易くした感じなのかな、と思いつつ読んでいたけど、終盤、ある人物が登場して、その出現自体は予想の範囲内ながら、そこでその人物が激昂し、まくし立てるのが可笑しく、しかもそれがメタ構造を更にメタにしていくよう…

その後の仁義なき戦い

本シリーズと真逆の青春映画で、工藤栄一作品として面白かった。しかし金子信雄が出てくると急に本シリーズの香りがしたり、ショーケンが場をさらったり根津甚八がトラヴィス化したり、かなり味のある凸凹感。 しかし時代は変わっても松方弘樹はやっぱり蜂…

ビフォア・ミッドナイト

監督はトリュフォーのアントワーヌ・ドワネルものの影響も語っているようだが同じ2人の関係を20年近くに渡って描き続けるのは前代未聞。それだけで凄い。しかも回を重ねるごとに前作、前々作の作品価値と深みが増してく。単体で観ても今作も面白い。舞台は…

新仁義なき戦い 組長最後の日

文太さんがよく分からん人だったのが松原智恵子投入で狂気キャラ立ち。更にオカマの殺し屋、韓国籍の殺し屋、聾唖の任侠者等皆いい味。因果応報がちゃんと描かれたのも新鮮で、シリーズとは別物として面白かった。新仁義なき戦い 組長最後の日(プレビュー) -…

新仁義なき戦い 組長の首

『新仁義なき〜』一作目で旧シリーズのリメイクしてたから、このシリーズはリブート物かと思いきや全然違った。設定も全て無関係でおまけに実録モードも排除。ややマンネリ感じてたのでこの突き抜けは面白かった。マンネリ打破と言えば初登場の山崎努の最狂…

かぐや姫の物語

娘と鑑賞。もっと絞り込んでスマートにした方が完成度は高まったと思うが、原作のエピソードを出来る限り詰め込みつつ心情描写で新たな意味を与えるというのも目的の一つだろうし、子供も二時間半楽しめるだけのアニメーションの凄味があった。あと、いつも…

Seventh Code

面白かった!今年の暫定ベスト1(これしか観てない)。尺も短いから何書いてもネタバレになりそうだけど、とにかく狂ってた。多分、例の大作が完成していてもこっちの方が面白かっただろうなとは言える。映画なのかPVなのかよく分からん境地だが、黒沢清と…

新仁義なき戦い(1974)

今で言うリブート物みたいなアレなんだけど、出てくる役者が基本的に同じで(トミーはいるが)役名、配役は異なるという作りでクラクラする。キャラ設定も微妙に変わっていて、主役の文太さんが卑劣漢寄りで、結果悪漢小説的要素が増して本シリーズと別の面…

仁義なき戦い 完結篇

史実度高めらしいが主題は前作の終盤を引き延ばした感じで物足りない。大友、早川が千葉真一、室田日出男のままだったらもっと燃えたか。しかし松方弘樹の早すぎる再登場や主要キャラの死に様などシリーズ的な楽しみは満載だった。オリジナルシリーズは広島…

仁義なき戦い 頂上作戦

主役級キャラの(設定上の)高齢化&一応実話ベースで無茶な展開に限度があり抗争激化と裏腹に尻すぼみの状況なのを終わっていく世代や無常を主題に持ってきて四作目独自の味に。何より一年ちょいで壮大なサーガを紡いだ熱量が凄い。仁義なき戦い 頂上作戦(…

苦役列車

画面の作り方や小道具、衣装の作り込み、あっちゃん、青春映画的な場面は素晴らしかったけど、安易な希望が状況の出口として用意されている展開にはしっくり来ず。あと音楽もうるさい。ちょっと原作で色々確認したくはなった。映画『苦役列車』予告編 - You…

仁義なき戦い 代理戦争

前作のドラマ部分が減少して(しかしそこは渡瀬恒彦がいい具合に引き受けてる)実録タッチが盛り返してるが、前二作の積み上げで愛着湧いてるので群像劇として滅法面白い。同じ俳優の容赦ない使い回しも素直に嬉し…。仁義なき戦い 代理戦争(予告編) - YouTu…

仁義なき戦い 広島死闘篇

前作同様に役者の顔だけでお腹一杯。特に千葉真一の評判通りのキレぶりと成田三樹夫の実は仁義に厚いキャラというのが良かった。そして暴力シーン、テンション半端ないが、実録感と物語のバランス絶妙で傑作の評価も納得、面白い。仁義なき戦い 広島死闘篇(…

おおかみこどもの雨と雪

ジブリ路線の後釜とか、押井、庵野の次、みたいなイメージ(勝手なイメージだけど、そんな推し方してる勢力はある感じ)と、前作に乗れんかったというのでかなり斜めから観たら…面白かった。 田舎で濃密な関係を築きながら長男いなくなった件が他の村人たち…

仁義なき戦い

年始の映画はWOWOWで仁義一作目。大昔に観て以来なので細かい部分は忘れまくっていたけど、確実に今観たほうが面白かった。舞台設定が現代から離れすぎて、虚構としてちょうどいい塩梅だ(昔観た時は怖すぎた)。 虚構として楽しめると言っても映画のリアリ…

2013年ベスト(ごちゃ混ぜ)

1位は『あまちゃん』。ドラマと劇伴楽しみまくったから。今度のサントラ3でBOXにしてfilamentBOXと並べちゃる。 【あまちゃん】「潮騒のメモリー」アキ&ユイ(能年玲奈&橋本愛) - YouTube 2位は映画と星野源の主題歌併せ技でで『地獄でなぜ悪い』か。 映…

ビフォア・サンセット

前作の映像で過去の記憶を並行させつつジュリー・デルピーが登場する場面で9年間の空白に対する諸々を一瞬で妄想させる演出に早くも悶絶。前作観たの4日ぐらい前なんだけどね…。リアルタイムで観てたら半端じゃなかったろな。ウィーンに続き今度はパリを美…

ゼロ・グラビティ

行って帰ってくる類のごく単純なプロットなのに行程をとんでもない映像で描いているから、終着点に達した時には主人公に同化してグッと来た。だから原題の『重力』に納得。邦題はテーマに至るアトラクションのほうを切り取ったのな…。ワイヤーとCGと視点の…

恋人までの距離

画面は美しいし車窓のシーンとか良かったけど寝た。やっぱり恋愛映画には耐性がないのかもな…。でも明日BSでやる続編をみるためにがんばった。 しかし変な映画ではあった。背景とジュリー・デルピーのヨーロッパ感とイーサン・ホークの食い合わせの悪さ、劇…

エンド・オブ・ザ・ワールド

エンドロールで涙が出たのはバカラックのメロディにやられたのもあるが、どんなにしょうもない者同士でも他者を理解しようとすることが希望になり得ることをハズし気味の演出ながら実はど真剣に描いていたからかな。好き。映画『エンド・オブ・ザ・ワールド…