2021-01-01から1年間の記事一覧
ラファティは長編しか読んでいなかったので(SFマガジンの特集号も未だ寝かせたままだった!)、奇想が凝縮された短編集は印象の違った面白さがあった。世界の捉え方自体が随分おかしいので、短編が終わるまでにストーリーへの理解が追いつかない作品が多い…
いかにもシューゲ好きが好きそうな感じで、案の定好き。基本的には普通のポップソングなので、あんまり記憶には残らないかな。まあ、それは最近アニソンとかのメロディの明確な分かりやすい曲ばかり聴いているこちら側の感受性の問題かも知れんけど。 https:…
懐かしいオルタナとローファイの香り…。けどアルバム通して凄い綺麗にまとまっててポップで聴きやすいってのがミソで、実はそういうのあんまり無いし、半年後に覚えてるかは別として好きな感じだった。 https://youtu.be/GqfazTF6ybQ 発売日 2021/6/23 1. So…
実話の再現ドラマという触れ込みのテレビ版をノベライズしたものとはいえ、どの作品も良質な幻想小説として面白く、それを実話を紹介する体で並べているのがいい味になっていた。年代も現代から随分離れているので、ホントにあった怖い話を求める人には物足…
前方に未来を見るという現代の認識が中世のある時期から始まったものであり、それまでは前方に過去が拡がっていたという精神構造のシフトに関する一章のSF的な思考や、中世までは家そのものに人格を見て社会が動いていたという民俗学を援用した諸星大二郎的…
深作欣二監督、高田宏治脚本、松方弘樹主演による1977年の東映映画、『北陸代理戦争』の制作過程を追ったドキュメンタリー。後追いで映画に触れた身としては同じ深作映画とはいえ、鮮烈な北国の風景が印象的過ぎで「仁義なき〜」と比較して観てはなかったの…
最初から悲しい結末になることが予告されて始まっている物語な上に過去のイジメ話というヘヴィーな内容も乗っかって、かなり暗い展開なんだけど、物語の趣旨的にはおそらく最終的に主人公を救うはずなので、どう決着させるのかという興味で引っ張られる。し…
2021年10月17日、幕張メッセ国際展示場7、8ホール。「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ 佐賀よ共にわいてくれ~」2DAYSの2日目。娘と参加してきた。 ライブ発表から直前までコロナで状況がどう変わるのか不安だったのだが、無事開催されてホント良かっ…
2021年10月17日のフランシュシュのライブに参加する為に、娘と東京へ。せっかくなので前日の朝から出発して、オタク趣味を充足させることにした。 とりあえず羽田から東京駅へ。ホテルにチェックインして東京駅をのぞいていく。 娘の計画ではまずここのジャ…
面白い。登場人物が全員善人、ノンストレス、微笑ましいラブコメぶり、という今どきの楽しさ要素山盛りに加え、作品世界の進むハッピーなベクトルが、本来様々な可能性がある中でそこに至っていると理解出来る作りになっていて、「女装男子モノ」としての作…
ここ最近以外の筒井作品は、ほぼ読んでいると思っていたが、これは読んでなかった。というかこれ、筒井康隆が老人になって書いたイメージで、わりと近頃の作品な気がしてたが2004年刊行だから既に15年以上前の作品か。ヤバいな。ドタバタやりつつ主人公が段…
ヤバかった。ヤバいのは分かってたけど最後まで読んで、ホントにヤバかった!終幕に至るまでの心の機微の丁寧な描き方、感情の溢れるキャラクターの作画で充分に傑作だったけど、キャラクターの配置や積み重ねてきた台詞の数々が黒川の救済の物語として収斂…
作者が言ってる通り、殆どがエピローグ的な内容なんだけど、どれも秀逸すぎる。安達が家を出るエピソードの母娘の距離感の描き方とか凄い。他のエピソードでも主人公2人以外の関係性は相変わらず予定調和に収束させず、ただあるがままに冷徹に見据えながら、…
1970年代後半のイギリス、イギリス国民戦線を中心とする過激な排外主義運動が高る中、芸術家のレッド・ソーンダズら数人の若者たちが「ロック・アゲインスト・レイシズム」を発足し、ロックとデモで差別主義者に対抗した姿を振り返ったドキュメンタリー。 監…
1巻の最初の辺りは絵がちょっと無理かなとか思いながら読んでいたんだけど、読み進めていくと群像劇として多彩なキャラクターに面白味を感じはじめて、いつの間にか絵も凄い見易くなってた。で5巻も面白かったんだけど、今回は伊織と南、沙織と雫のひいき組…
webでの公開後、クレームによって修正されていた犯人像が今回の単行本で再び修正され、ニュアンス的には元の感じに近くなって、京本と犯人がともに藤野の枝分かれた分身としても読めるようになったのは良かった。そのことと、創作による暴力へのアンサーがた…
面白い、けど、通常のジャンプのバトル漫画の流れなので、タイトルにまでわざわざ持ってきた『怪獣』に対して何か新しい意味合いを与えてくれるような作品ではないのかな、という気もしてきた。
設定ありきに感じられる主人公のキャラクターがやっぱりいまいち理解出来ないんだけど、絵が可愛いのと、ここまできたら物語の展開が気になるので読んでしまってる。現在と過去の物語が繋がってきた時に盛り上がるのかも知れない。
続編というより同じ物語世界とキャラクターを使った全く別ムードの作品だった。なのでラブコメ色がなくてちょっと暗めの展開は『ハイスコアガール』のタイトルからすると物足りないんだけど、ラスト辺りで主人公の小春が吹っ切れた感を出してたので、次巻か…
主人公の周辺キャラクターも輪郭がくっきり見えてきて、群像劇的楽しみが増してきた。このまま世界を拡げながらマーチング大会へ突入したら、きっと盛り上がるよな…と勝手に妄想。しかし今は現実の部活のほうがコロナ禍で練習すらままならない過酷な状況なの…
今回は実写版ジョジョが実はシリーズ化を予定されていた作りだったらしい、ということと、続編は動いていなさそう、という情報、を面白おかしく語ってるのが一番面白かったかな。
予想通り、ギター前面のハードロックアルバム。もちろんいい。そしてこれも予想通り前作『OK human』と融合してたらもっと傑作だっただろうなあ…という。 Weezer - Hero (Official Video) - YouTube 発売日 2021/5/7 収録楽曲 01. Hero 02. All The Good One…
実写版『るろ剣』の成功を佐藤健による「おろ」の再現度にあると喝破し、上野樹里の「ぎゃぼ」も同様に『のだめ』実写化のキモであると説く邦キチ…、凄いわ。
3巻目までくるとラブコメとしての2人の距離感のさじ加減に加えて霊の怖さと親しみ易さのバランスも大変そうで、『見える子ちゃん』同様にそっちにスリルを感じるんだけど、このまま楽しい雰囲気でいてくれると嬉しい。そして、ちゃんとまだラブコメで、楽し…
イチャイチャに特化しまくった百合。最近やたらノンストレス系多い気はするけど、これは田所さん可愛いし、二階堂さんカッコ良すぎて面白い。いつまでも続けて欲しい系だよ…。
いくら作家主義を標榜していようが、映画づくりは集団作業によって進行し、その作用でフィルムが決定付けられることを改めて教えてくれるドキュメントとして面白かった(今だとスマホで一人で作る選択肢もあるが)。フェリーニ作品のように映画監督の孤独と…
百合漫画というよりは社交ダンス部を舞台にした部活バディ物という感じ。まだ序盤でどう転がるのか分からないが、社交ダンスという題材自体に周防監督の『Shall we ダンス?』ぐらいのイメージしかないので、マイナー部活物として面白そう。
犯罪に巻き込まれ、闇社会に入り込んでいくスリリングな物語として楽しんでいると全く別次元の世界に入っていき、デビッド・リンチ的な展開を楽しめた。作中人物が物語自体を語るメタ小説のようでもあり、純粋に超常的な物語の展開するオカルトSFとしても読…
どれも諧謔性に満ちた悪夢の断片のイメージから構築されたような掌編で、オチのない短い夢をそのまま書き起こしたようなものも多数。なので単体では薄味なものも多かったが、作品の根底に一貫して流れている世界への不信が度を過ぎていて、まとめて読むとか…
『閃光のハサウェイ』での声が素晴らしかったので音源買ったら凄い良かった。全篇を覆う少し陰鬱な4AD感が声質にジャストで、適度な軽快さを醸し出すシティポップ風味&シンセの音色も良い。アルバムパッケージ全体がアートワークを含めて統一感があるのもフ…