2021-09-12 リュシエンヌに薔薇を (世界の短篇シリーズ・早川書房)/ローラン・トポール著・榊原晃三訳 書籍 どれも諧謔性に満ちた悪夢の断片のイメージから構築されたような掌編で、オチのない短い夢をそのまま書き起こしたようなものも多数。なので単体では薄味なものも多かったが、作品の根底に一貫して流れている世界への不信が度を過ぎていて、まとめて読むとかなりクラクラしてきて面白かった。