2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
もうホントにヤバい。とりあえず読み終わったあと、娘と、これはアニメ2期やるの難しいよね〜という感想を交わす。安定したキャラクターに逃げたり安心の物語でお茶を濁したりもしない冷徹で壮大なSFを、それでも相変わらずのチャーミングさとユーモアを保…
現実とは全く異質に思える作品世界を構築して、その世界で大叙事詩を紡ぐ圧巻の小説だった。前半は独特の用語と世界観に難儀する部分もあるが(しかし、作者自身によって挿入された流麗なイラストレーションが想像力を多分に補ってくれる)、祖国を追放され…
絵、凄い上手い。キャラクターもいい。んで面白い。丁寧な手描きの積み重ねの日常描写をずっと眺めていたくなるのに、3巻で完結してるとは…。足りない。設定やキャラの配置とか、ちょっと『のんのんびより』っぽいのかなとか思って読み始めたけど、全然オリ…
舞台は神林作品のホームとも言える火星。スケールやSF的仕掛けは壮大だが、真意の不確かな会話のやり取りで物語が進行していく。なのでストーリーやガジェットの面白さよりも形而上学的考察の方に比重が置かれていて、『敵は海賊』シリーズに代表される、ス…