yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって金を稼ぎます! 3/大崎ペコ丸 原作 Y.A キャラクター原案 ぷきゅの

 ホントは『ぐだぐだするき』の続きを描いて欲しいのだけど、と思いつつ3巻まで読んだ。異世界、無双、動画配信などなど、ラノベで流行ってそうな要素が詰め込まれ過ぎて渋滞してるようなストーリーだが、大崎ペコ丸さんのとぼけた間合いの使い方は味わえるし、3巻まできて華のある女性キャラもクローズアップされてきたので、『ぐだぐだするき』描いて〜と思いつつ、こちらも楽しくなってきた。

f:id:yudutarou:20231121122054j:image

暗獄怪談 憑かれた話(竹書房怪談文庫)/鷲羽大介

 怖い話、というよりはちょっと奇妙な話、不思議な話、というようなエピソードが多く、しかも聞き取りした話を客観的に記してあるような語り口なので、実話っぽさが感じられて、虚実の境界が曖昧になってくる感覚が面白かった。これが実話怪談というジャンルの醍醐味なのかな、と少し楽しみ方が分かってきた気もする。

f:id:yudutarou:20231121121724j:image

瞬殺怪談 鬼幽 (竹書房怪談文庫)/平山 夢明 他

 瞬殺のタイトル通りに、怪談話のショートショート集。巧さで面白がらせるほどの分量が無い分、ちょっと不思議な話を単に提示する、というぐらいのエピソードが多くて、逆に日常の『誰かから聞いた話』というようなリアリティが感じられる作品も多かった。実話怪談小説の面白味はこういうところなのかな、とは思った(まだよく分からない)。しかし目次以外では作品ごとには作者名を書いていないのは不親切だな〜と思った。誰が話を聞いて、誰が書いたか、というところよりノンフィクションとして匿名作品的に読み進めて欲しいということかもだけど。

f:id:yudutarou:20231118015153j:image

恐怖箱 厭満(竹書房怪談文庫)/つくね乱蔵

 今作のような作風を厭系怪談、というらしい。実話怪談の中も様々にジャンル分けがあるみたい。今作のエピソードは登場人物の主観で心情も語られたりしていて、ほとんど虚構小説の体裁だし、タイトルにも実話とは書いてない。しかしあとがきによると、聞き語り、とのこと。聞いた話を、語り手を主人公に読み物として小説仕立てに再構成しているということだろうが、それはもう普通に小説で、実話という前提いるのか、とも思った。ひょっとしたら実話という体裁に対して感じる現実に起こり得る「厭なこと」という可能性が一定の読み手にとってはフックになるということなのか。個人的には普通に恐怖小説として楽しんだし、楽しかった。

f:id:yudutarou:20231118014236j:image

村怪談 現代実話異録 (竹書房怪談文庫)/加藤一 編著

 実話怪談方面では著名な作家が参加している(と思う)アンソロジーで、さすがにこれだけ短い作品の並びではそれぞれの個性を感じるまでには至らなかったが、気楽に読めるショートストーリーズとして楽しめた。実話怪談というジャンルがどこまで本気でノンフィクションとして提示しようとしているのか、また読者に受け取られているのか、という線引きが全く分からないこともあり、気づくと普通に創作として読んでしまっていたが、実際のところ実話という括りは必要なんだろうか、などど思ったりもした。

f:id:yudutarou:20231118013235j:image

実話怪談 凄惨蒐(竹書房怪談文庫)/神沼三平太 

 井澤詩織さんが怪談フェアの公式アンバサダーになってたからまとめ買いしてしまったので、しばらく怪談物を読み続けてた。というわけで1冊目。これは去年のフェア対象だったんだけど。内容は、わりと尺のある短編が並んでいて、どの作品もオチのある短編小説として楽しめた。しかし実話怪談というジャンルながら物語がよく出来過ぎていて、実話でリアルに怖い!という印象は湧かない。これはこの手のジャンルの楽しみ方がまだ分かってないからなのか。なので『かつていた人』みたいに妄想か霊的現象か曖昧なエピソードに一番怖さと面白味を感じた。

f:id:yudutarou:20231117100140j:image

宇宙とかと比べたらちっぽけな問題ですが (3) (角川コミックス・エース)/ビーノ

 あるあるネタの漫画の中でも、あるあるの確度が高くて、しかもギャグへの落とし込み具合が抜群だったので、終わってしまったのは残念。各エピソードがほとんど丸くは収まってなかったので、打ち切りかと思ったらそういう訳ではないらしい。まあ、別に収まらなくても大丈夫なストーリーなのでやりたいとこまでやればいいというスタンスだったのか。今巻では映画館の座席予約ネタとお見送りネタが共感出来過ぎた。まだまだネタはあるらしいので、また別の形ででも分かり味を読ませて欲しい。

f:id:yudutarou:20231116122652j:image