井澤詩織さんが怪談フェアの公式アンバサダーになってたからまとめ買いしてしまったので、しばらく怪談物を読み続けてた。というわけで1冊目。これは去年のフェア対象だったんだけど。内容は、わりと尺のある短編が並んでいて、どの作品もオチのある短編小説として楽しめた。しかし実話怪談というジャンルながら物語がよく出来過ぎていて、実話でリアルに怖い!という印象は湧かない。これはこの手のジャンルの楽しみ方がまだ分かってないからなのか。なので『かつていた人』みたいに妄想か霊的現象か曖昧なエピソードに一番怖さと面白味を感じた。