yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

少女は異世界で戦った

    SF、チャンバラ、アイドル論、震災など、詰め込みまくりの大風呂敷な物語を、いい意味で自主映画臭漂う手作り感でまとめ上げた快作。楳図先生の『マザー』もそうだが、やりたいことをやりたいように作った映画は面白い。幕開けからハイテンション、最初に波岡一喜登場も嬉しい。主役4人もキャラが立ち、そこから蹴りがくるのかっていう身体能力は勿論、そんな武闘派女優で少女漫画的繊細表現までやり切るあたりは流石。巫女の紗倉まなも良かった。昔気質のチャンバラは予算の関係か。それともどれだけ血糊飛ばして人体破壊するかという潮流に対して、ぶしゅっドバッの効果音だけで殺陣は十分表現出来るというアンチテーゼか。どちらにせよ物語の寓話性を高める効果があった。 311のエンタメへの反映のさせ方も、震災以前と以後で世界の見え方が変わったという素直な共通認識を上手く物語設定に織り込んでいて、個人的には良かったと思う。あとせっかくだからサントラ出して欲しい。