自伝的な内容は序盤まで。中盤以降は延々と著者流サイコテラピー=サイコマジックへの目覚めと実践の記録。それはそれで面白いし、先日『ホドロフスキーのサイコマジック・ストーリー』観ていたおかげでイメージも湧きやすかったが、序盤がとんでもないイメージとイベント盛り沢山だったので、それをもう少し続けてくれという気もした。
しかし『エル・トポ』をぼく自身が面白く感じるのは、著者の精神世界が繰り広げられているからという訳でなく、その独自の思想をエンターティメントに昇華しているからだ、というのはよく分かった。