2014-12-21 ダールグレン(2) (未来の文学)/サミュエル・R・ディレイニー 書籍 多層的に読める小説だけど、そのなかでも主人公とともに荒廃した都市ベローナをさまよって観光するのが楽しかった。ホログラムを纏って徘徊するスコーピオンズ、赤い目、二つの月などなど次々に出てくるイメージと、身体に巻き付けるプリズムや手に装着する蘭などのガジェットが面白い。そしてその中でわりとダラダラと過ごす日常生活が心地良くてかなり浸っていたくなる(実際かなり分量あるから浸れる)。ディレイニーは多分『エンパイア・スター』は読んでる筈なんだけど全く憶えてないから、また他の作品も読みたくなった。