スカイ・フェレイラが出ているというので観てしまった。しかし出番は少なかった。しかもホラーシークエンスでの出番は無し。あと実際動いている姿は普通のヤンキー姉さんのようだったよ…。
映画のほうはイーライ・ロスのいつもの映画という感じ。自然破壊している資本主義の犬もそれにやみくもに反対している市民団体も、残酷な現地人も全て等価に冷笑している頭の良いイヤな奴という部分やそれを露悪的に見せつけてくる姿勢が今作でも微妙に引っ掛かる。しかし楽しげに現地ロケで残酷描写を繰り広げる無邪気な姿も透かし見えて嫌いにもなれない。
しかし今作では個人の繋がりと尊厳をちゃんと描いていて、その上でゴア描写を楽しませてくれるから他の作品より素直に楽しめたりはした。何より今の時代に文明人が原住民に襲われる話をやること自体がチャレンジだし、食人をきっちり描いてみせたのも凄い(というか面白い)。これで残酷シーンの背後に「笑えるだろ〜」というイーライ・ロスの姿がちらつかなければなあ、と思ったがよく考えたらそれがないとちょっとキツイかも知れないので実はエンターテイメントとして成立させる為のバランス感覚が秀逸だったのかも知れない。