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yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

タイタス・アウェイクス / マーヴィン・ピーク&メーヴ・ギルモア著 井辻朱美訳

     登場人物たちの一筋縄ではいかない感じや、彼らを描ききることなく次の描写へと向かう断片的にも思えるエピソードはいかにもゴーメンガースト的だったが、独特の文体自体がシリーズの世界観を構築する要だったこともあって今作の語り口の違いには違和感があった。
   また、安寧の予感を持って島へと渡るタイタスという幕切れも、亡夫の魂の終着点と物語の着地を奥さんの手によって合致させるという構造自体は感動的だが、マーヴィン・ピークが前作までに描いてきた、彷徨い続けることが生きていくこととイコールだという作品の本質をひっくり返してしまっているようで、かなり微妙だと思った。
    なので続きを書いてくれて嬉しい気持ちと、本人の作品ではないという当たり前の事実に相反した複雑な気分を持ちつつ読み終わってしまった。

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