2022-06-18 アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風/神林長平 書籍 奇抜なアイデアで姿を消した敵(ジャム)を何とか炙り出し、特殊戦の存在意義を維持して物語を続けようと画策するクーリィ准将は、完璧だった一作目『戦闘妖精 雪風』以降の、ひょっとしたら蛇足となるかも知れないシリーズの継続に奮闘する神林長平のほとんど投影なんじゃないだろうか、などということを感じながら読んだけど、言葉そのものでSFする神林ワールドのことではあるし、多分あながち妄想では無いと思う。で、ここにきて群像劇的面白さなども獲得し、長期シリーズの醍醐味まで加わってきた。楽しすぎる。