yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

Yawners / Just Calm Down

 ジャケ買い。そしてジャケからイメージする音そのまんまのポップなメロディとギターリフのパワーポップの良盤だった。weezerフォロワー、というよりDamoneを思い出す感じ。しばらくしたら買ったことすら忘れそうだけど、やっぱりこういうアルバム好きだな。

 

https://youtu.be/rT4S0eiZZBc

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発売日 2020/3/13

収録楽曲

1.The Friend Song

2.Seaweed

3.Please, Please, Please

4.La Escalera

5.A Funny Laugh

6.Forgiveness

7.Right or Wrong

8.Arco Iris

9.See You, See Me

10.I’m Not Gonna Miss You Anyway

11.The Friend Song (Acoustic)

星新一 ―一〇〇一話をつくった人 (上下巻)(新潮文庫) / 最相 葉月

 どのショートショートを読んでも星新一的だと感じさせるオリジナリティを持つ作品群に比べて、星新一自身に対するイメージは、筒井康隆の日記やエッセイに登場する人物像で輪郭を描いていたぐらい(それでも小松左京らの濃さに比べると圧倒的に印象が薄い)だったので、星新一自身の人生を数多の資料と証言によって丁寧かつ詳細に構築した本書はこちらの興味を満たしてくれる読み物として面白かった。なかでも作家デビューに至るまでの星家に関わる人々の歴史上の著名人ぶりが凄すぎて、SF作家の伝記というより政治家や企業家の伝記という印象。デビュー前になってSF関係者が登場してくる段になり、やっとSF作家の物語っぽくなってきてホッとする。

 そして出自や功績など事細かに追跡した力作であるのに読了後に星新一がどうして唯一無比のオリジナリティと面白さを持つ作品群を生み出し得たのか、というのは結局よく分からず、作品と作者のイメージがイコールでは繋がらない掴みどころのなさがそれこそ星新一らしいな、という印象を残した。しかし今また星新一作品を読み返すと新たな印象が浮かんでくるかも知れないとも思えた。

 

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ストロベリー・フィールズをもう一度(全3巻) (電撃コミックスNEXT) / 木野咲 カズラ

 百合だから面白いのかSFだから面白いのか、多分両方なんだろうな、という個人的に非常に有難い漫画で、全3巻で綺麗に完結してるのも嬉しい。キャラクターも可愛いかった。やろうと思えばもっとハードなSFに行けるし、この展開なら人間関係ももっとドロドロに行く筈なんだが、あくまでふんわりと緩いところに着地させていて、そのバランスが気持ち良かった。しかしどう考えも諸悪の根源だろうっていうキャラの扱いがそれでいいのかっていうのは流石にちょっと気になったけどね…。

 

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名探偵ピカチュウ (2019年・米)

 疎遠だった刑事の父親が亡くなったという知らせをヨシダ警部(渡辺謙)から受けた青年ティム(ジャスティス・スミス)は、遺産整理のためにポケモンと人間が共生するライムシティへやって来た。子どもの頃大好きだったポケモンを遠ざけるようになっていたティムだったが、自分にしか聞こえない人間の言葉を話し、父の相棒だったという“名探偵ピカチュウ”(ライアン・レイノルズ)と出会い、父の存命を信じてともに謎解きを開始するのだった。他の出演者にティムとともに謎を追うジャーナリストの卵ルーシーにキャスリン・ニュートン、ひととポケモンの共生を目指す企業の会長ハワードにビル・ナイなど。

監督:ロブ・レターマン、脚本:ダン・ヘルナンデス、ベンジー・サミット、ロブ・レターマン、デレク・コノリー、撮影:ジョン・マシソン、音楽:ヘンリー・ジャックマン

 

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 映画そのものはキャスティングで既にネタバレだったりなかなか微妙だったが、ピカチュウが可愛いからOKだったのと、ポケモンが現実として(CGだけど)街に溶け込んだ景色を息子に見せてくれただけでも拍手。あ、〇〇だ!××だ!と言って喜んでた。あとカメオ出演竹内涼真がトーキョードリフトの妻夫木聡以来のハリウッド映画でちょい顔見せなのにカッコいいというオイシイ役どころだった。

 

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https://youtu.be/Hb4KRP4srRc

 

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昏き目の暗殺者 上・下 (ハヤカワepi文庫) / マーガレット・アトウッド著、鴻巣 友季子訳

昏き目の暗殺者 上・下 (ハヤカワepi文庫) / マーガレット・アトウッド著、鴻巣 友季子訳

 

 物語進行とは異なる階層のミステリとして機能させる語り手の曖昧さや、年代記、恋愛物、B級SFといった複数のジャンル小説として楽しめる入れ子状の構成など、重層的に構築され、単なるフェミニスティックな物語では終わらない小説ならではの醍醐味が味わえた。書き記すことそのものがハードボイルド的哀愁と諦観の中に少しばかりの希望を灯すところも良かったが、何より劇中劇のB級SFが楽しいのが好感度高かった。

 

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丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫) / 小野 不由美 著

 本編では日の当たらない末端の役人たちの仕事ぶりを描く短編集。シリーズのディテールをより深める意味合いを感じつつ個人的には初めて物語に乗れなかった。例えば死刑制度を考察する『落照の獄』など、このシリーズでは現実世界の諸問題も俎上にあげて語れるということだろうし、テーマ自体は興味深いが、シリーズの出発点から現実世界と異質のリアリティを構築してきた経緯からすると、ここで現実社会のリアルに寄っていくことに違和感を覚えた。人間を構成するメカニズムが全く異なる十二国記の住人の死生観で現実世界の法制度をトレースして語ることは物語世界のリアリティにそぐわないし、物語世界側の突飛な性や死の設定を掘り下げたほうが面白そうだと思えてしまった。

 

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風の万里 黎明の空 (上・下) 十二国記 4 (新潮文庫) / 小野 不由美

 前作でファンタジーというよりは架空歴史物のような普遍的な物語にシフトした印象を受けたんだけど、かなりの長編の今作はさらに王道娯楽小説になっていて、遠山の金さん的なカタルシスと王様が在野で仲間を集めるという直球な展開が楽しい大作だった。

 それぞれ出自や立場の異なる主人公たちの物語を並行して語りつつやがて合流していく過程も、ベタながら物語世界のディテールをより深めていて、やっぱり楽しかったし、エンターテインメントとして最終的に収束させる手腕も気持ち良かった。

 

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