梓川咲太(石川界人)は高校2年生。しかし先輩で恋人の桜島麻衣(瀬戸麻沙美)との心踊る日常は初恋相手の牧之原翔子(水瀬いのり)の出現で一変する。翔子にはなぜか「中学生」と「大人」の2人が存在していて、やむなく一緒に暮らすことになった大人の翔子に翻弄されるうちに麻衣との関係はもつれ、さらに中学生の翔子が重い病気を患っていることがわかると咲太の思春期症候群の傷痕も疼き始めたのだった。
監督:増井壮一、原作:鴨志田一、原作イラスト:溝口ケージ、脚本:横谷昌宏、キャラクターデザイン・総作画監督:田村里美、音響監督:岩浪美和、美術監督:平柳悟、薄井久代、音楽:fox capture plan、アニメーション制作:Clover Works。
あんまり考えると優しさに満ちているようで自身と関わりのない存在に対しては全くの無関心な自己中心さが怖かったり(ネタバレになるからアレだが、例えば人を轢いちゃうかも知れない運転手の人生については誰も気にもとめてないとか…)、SFロジックが気になったりはするのだけど、キャラクターを愛でて閉じた世界を楽しむには十分な劇場版で良かった。綺麗な作画とストレスの無いアニメーションでキャラの立った登場人物たちがキャッキャやってるだけで大体満足出来ちゃう…。しかし交通事故シーンの音響が映画にそぐわないほどリアルで凄い怖かったよ。