yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

PIXIES / HEAD CARRIER

    曲によってはフランク・ブラックのソロみたいな楽曲もあって、それでもちゃんとこのバンドでやるとピクシーズになってた。ピクシーズらしくという縛りから解放されたようなアルバムで、過去作と比較するようなものでなく、新たなバンドとして聴ける作品なので、これからも続けてくれるのではないかと期待もさせてくれる。正式に加入したパズの声質もぴったりハマっていて、"Might As Well Be Gone"でのコーラスとか最高だった。

 

Pixies - Tenement Song (Official Video) - YouTube

 

Pixies - Um Chagga Lagga - YouTube

 

Pixies - Might As Well Be Gone (Official Audio) - YouTube

 

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orange (TVアニメ全13話)

    原作・高野苺、監督・浜崎博嗣、シリーズ構成・柿原優子、作画監督、キャラクターデザイン・結城信輝

 

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    原作は少女マンガ(?)みたいだし、花澤香菜さん主演なので録り貯めてたいたのをやっと観たら全篇ツッコミ入れて楽しむしかないトンデモぶりで、ある意味凄かった。

 

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    未来の自分から高校生の主人公に手紙が届いて、「転校生の男の子が先々自殺してしまうから阻止するように」と指令を下されるのだけど、とりあえず主人公は届いた手紙を全部は読まずに小出しで読んでいくという、この主人公には好奇心というものは無いのかというアッサリぶりにまず唖然。しかも未来からの手紙という普通に考えたら新手の詐欺としか考えられない現象を簡単に受け入れて、その不可思議な現象については特に探りもしないという恐るべき素直さにもツッコミを入れずにおけない。その未来からの手紙がまた1日ごとの出来事に対してきめ細かく指示出しをしていく内容で、一体未来の主人公はどれだけ記憶力があるんだと、ここでまたツッコミが入る…。

 

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    で、物語は救うべき転校生の男の子と主人公の恋愛話になっていくのだが、そこも友達を救う話と恋愛成就がごっちゃになって一体何をやっているんだという感じなんだけど、その転校生の男の子がまた酷くて、主人公に毎朝弁当を作らせてモーニングコールまで頼みながら別の美人な先輩に告白されるとあっさり付き合うデリカシーのない男で、しかも自分のことに対しては自意識過剰に罪悪感を抱く自己満人間で、残された祖母や友人の痛みなどを考えず自殺するのだが、よりにもよってトラックに自分から突っ込んでという、他人の人生も木っ端微塵に打ち砕く最悪の所業を行う。 

 

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    主人公の友人たちも全然悪くないことで後悔したりウジウジ悩んだりしている人たちばかりで辛い。そして最悪なのは未来にいる彼らで、過去を変えても彼らのいる未来とは別ルートのパラレルワールドになるからという理屈を作り上げて過去の改変を押し進めるのだが、リーダー格の諏訪くんは主人公と結婚していて子供までいるのに、その新しい生命の可能性を潰しかねない行為に乗り出す神経は完全にどうかしている。そもそも過去へ手紙を送るというのが現実味の無い単なる自己満足の行為にしても、新しい家族を得ながら現状に後悔ばかりしているというのでは子供が不憫すぎる…。というかバミューダトライアングルなどの不思議スポットが過去へのブラックホールになっていて、そこに手紙送ればピンポイントで過去の自分に届くなどという思い付きと、それを実行したというのはムーの愛読者でもなかなかやらないだろう…。 

 

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    とは言え逐一ツッコミを入れながらも作画自体が綺麗なので(但し11話で急にキャラの顔面がおかしなことになっているが)、ついつい最後まで観てしまったというのは、まんまとハマっているのかも知れない。怖いもの見たさで実写版も確認しようかな…。

 

TVアニメ「orange」PV第1弾 - YouTube

 

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yumbo / 鬼火

    LAKEも参加してよりポップに開かれた冒頭の『悪魔の歌』から最高で(私的で生々しいソロアルバムのバージョンも良かったんだけど)、全体としても凄く親密でパーソナルな肌触りなのに普遍的。かえるさんのスキャットなどゲストの鳴らす音も作品に絶妙なスパイスを与えていた。凄くいいアルバム。

 

yumbo / 悪魔の歌 (The Devil Song) by 7e.p. | 7e P | Free Listening on SoundCloud

 

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浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS / Messenger Boy

    ベンジーがまさかの中尾憲太郎とバンドなんて!とは言え曲はいつもの感じ。しかし軽快で変態なギタープレイがいつに無く全曲で炸裂していて良かった。

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS "Messenger Boy" (Official Music Video) - YouTube

 

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BABAGANOUJ / PILLAR OF LIGHT

    ジャケ買い。期待したのはスミス直系のギターポップ、但し女性ボーカルに限る、というところで、アルバム冒頭からイメージ通りの軽やかなイイ曲が続いて、毒気は無いけどけっこういいかも…、と思いきや段々とカッコつけた唄い方の男ボーカルが幅を利かせてガッカリ。全部2曲目(awhile)の人が唄ってくれればなあ。

 

Babaganouj - Do Rite With Me Tonite (Official Video) - YouTube

Babaganouj - Can't Stop (Official Video) - YouTube

 

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Bon Iver / 22, A Million

    歌詞もサウンドも何度聴いても摑みどころが無いのに繰り返し聴いてしまう。テニスコーツみたいな音をエレクトロニックも使って超ゴージャスに演ってるみたいにも思える。これ以上深化すると凄いけど聴かないパターンになりそうではあるギリギリな傑作。

 

Bon Iver - 33 "GOD" - Official Lyric Video - YouTube

Bon Iver - 8 (circle) - Official Lyric Video - YouTube

Bon Iver - 666 ʇ - Official Lyric Video - YouTube

Bon Iver - 29 #Strafford APTS - Official Lyric Video - YouTube

 

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ニューヨーク1997 (1981・米)

    1997年、犯罪者たちを収監する巨大な監獄となり無法地帯と化したニューヨーク・マンハッタン島に大統領専用機が墜落し、現地を支配するギャングたちに大統領(ドナルド・プレザンス)が拉致された。ギャングのボス、デューク(アイザック・ヘイズ)は大統領を人質に政府に対して24時間以内の囚人全員解放を要求する。そんな中、元優秀な兵士で現在は犯罪者として収監中のスネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が当局の責任者ホーク(リー・ヴァン・クリーフ)によって体内に爆薬を埋め込まれて生殺与奪を握られた上で大統領救出のミッションを命じられる。単身ニューヨークへと潜入するスネークだったが…。監督・脚本・音楽・ジョン・カーペンター、脚本・ニック・キャッスル、撮影・ディーン・カンディ

 

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    多分ちゃんと観たのは初めてで、記憶の中で『エスケープフロムLA』と融合していたことが判明…。それにしても今回のBSプレミアムでの放送は格段に鮮明だった(当時の小さなブラウン管と比較すれば当たり前だが)。そんな画面で観た、書き割りと手作り感たっぷりの大道具小道具で作り上げられたマンハッタンという舞台装置は、現実を異化した監督のイメージの炸裂で素晴らしかった。

 

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    登場人物もそれぞれキャラクターが立っていて、演じる役者の豪華さも今観ると凄かった。タクシー運転手役のアーネスト・ボーグナインとか、そんなんでいいの⁉︎というぐらいの使い方だし、ハリー・ディーン・スタントンもいい味出してた。そんな確固とした世界観とキャラクターに加えて、随所にホラー的な演出が施されていたのも映画を楽しくしてくれている要素として大きかった。

 

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   あとはスネークのキャラクターがやはり最高で、ノーサレンダーな反骨のヒーローとしてたまらない魅力を放っていた。正直、今のヒゲモジャのカート・ラッセルと同一人物とは思えない…。

 

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Escape From New York Original 1981 Trailer - YouTube

 

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