yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

オッペンハイマー (2023年・米)

   第2次世界大戦中、物理学者ロバート・オッペンハイマーキリアン・マーフィ)は軍の将校グローヴス(マット・デイモン)にスカウトされマンハッタン計画のリーダーとして原爆開発を成功させる。戦後、原爆の父として賞賛されながらも恐るべき力を生み出してしまったことへの罪の意識を抱えたオッペンハイマーはさらなる威力をもつ水爆の開発に反対する。しかし彼の名声による政治力は原子力委員会議長ルイス・ストロース(ロバート・ダウニー・Jr.)によって削がれていった。

監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン、音楽:ルドウィグ・ゴランソン、撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ、音響デザイン:リチャード・キング。

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 時間軸を交差させて物語を紡ぐ編集と音像の洪水の併せ技で単調さを回避したドラマチックで見応えのある伝記映画として楽しめたし、原爆の扱いに関してもアメリカ映画としては思慮あるものになっていた。あまり冗長さも無いので、ノーランらしくない…という気にもなるぐらいだった。

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 オッペンハイマー自身の心裡を描く軸と、政治劇としての展開のクライマックスが乖離していて、どちらかを削ったほうが映画としての完成度は高かったとは思うが、全体を描こうとした真摯さゆえの結果とも考えられる。俳優陣では個人的にはキリアン・マーフィーを楽しみに観に行って、当然良かったんだけど、社長のイメージが張り付いてたロバート・ダウニー・Jr.を改めて役者と認識させられたのが印象的だった。

【本予告】『オッペンハイマー』3月29日(金)、全国ロードショー - YouTube

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