コングの住まう地下空洞世界から謎の信号をキャッチした怪獣の調査研究機関「モナーク」のアイリーン博士(レベッカ・ホール)は、コングと交信出来る養女ジア(カイリー・ホットル)、獣医トラッパー(ダン・スティーヴンス)、馴染みの配信者バーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)とともに地下世界へと向かう。そしてその信号に地上のゴジラも反応し、活発に活動を開始していた。
監督:アダム・ウィンガード、脚本:テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイター、撮影:ベン・セレシン、音楽:トム・ホルケンボルフ。
息子と観にいって、終わったあとにポケモンみたいだったねー、とか、あの怪獣が可愛かったな、とか楽しく語らえる映画だった。ギャレス版ゴジラは、観に行った当時、幼児だった娘が途中で怖がったので途中退席したぐらいにはシリアスな方向性だったのに、回を重ねるごとにシリアスさが薄れてきて、遂にゴジラとコングが熱く並走するところまで!随分遠くまで来たな〜という謎の感慨も沸いたよ。多分日本のゴジラはしばらく真面目路線でやるしかなさそうな雰囲気になっているので、真の東宝ゴジラ路線はハリウッドでやり続けて欲しいところ(どうも打ち切られそうな気もするが)。
怪獣の造形やCGのクオリティなどは目新しさはないけど全て及第点で、人間側のドラマも削ってくれていて良かった。ただそのおかげでドラマ的な部分をコングが負ってしまったから、コングの巨大感が薄まって、猿の惑星チックになったのは残念だが。コングたちにドラマやらせても、巨大感は演出で維持して欲しかったかな。それはともかく、年に一本は巨大怪獣が無邪気にバトルする大作映画が観たいので、今後もこのシリーズは続けて欲しい。