yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

イ・ラン& 柴田聡子 / ランナウェイ

   2人のメロディメイカーとしての才能と、互いの親密さと違いというような関係性が浮かんでくるような楽曲とブックレットで、企画モノとしても単体作品としても楽しめた。

 

[MV] 이랑 イ・ラン 시바타사토코 柴田聡子 - Run Away - YouTube

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発売日  2019/2/7

収録楽曲

1. 鏡だったら

2. 그아무런길

3. Run Away

4. 바보깔때기

5. おなかいっぱ~いです

6. Run Away(piano version)

いやしい鳥 (河出文庫) / 藤野 可織

   確実に現実社会に存在してそうな図々しく不気味でイヤな人物の造形と描写がデビュー作からして既に確立していて面白い。それが物語になっていて楽しませてくれる近作の完成された面白さというよりは、イメージそのままを楽しむ純文学っぽい感じもありつつ、やっぱりちゃんとホラーでジャンル小説的な醍醐味を持っているところが好き。

 

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ハイスコアガール(10)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー) / 押切 蓮介

   恋が成就したら終わりなラブコメの宿命を負って終盤はわりと同じ周回軌道を回っていくのかな、というムードが漂い出したところで非現実キャラたちがページを埋め尽くすこの作品ならではの盛り上がりとキャラが文字通り疾走していく熱量で大団円に突入、終わってしまうのは寂しいが長編作品が気持ち良く綺麗に閉じてくれたのは良かった。

 

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時間衝突【新版】 (創元SF文庫) / バリントン・J・ベイリー著、大森望訳

    文明の激突というだけでもデカい物語なのに、それがそれぞれ異なる時間の流れ同士の文明だというとんでもない大風呂敷の展開をケレンとハッタリでわりと一本道なエンタメとして押し通す力技が爽快で素直に楽しかった。作中の文明の衝突全体主義国家vs洗練された中国というイメージで、その末路と解決策はかなり無茶苦茶とは言え70年代に書かれたことを考えるとわりと未来予知的とも思えたりもした。ともかく奔放なイメージを小説に落とし込んで読ませてくれるというSFを読んで感じられる喜びのひとつは確実に満たされる作品だった。

 

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たんぽぽ娘 (河出文庫) / ロバート・F・ヤング著、伊藤 典夫 編

   表題作をはじめとして、SFプラス恋愛青春モノ(ただし恋愛対象の女性は美少女に限る)という日本で受けそうな要素の短編が多く収録されていて、その要素が濃い作品ほど甘酸っぱくて面白く読めたのだけど、日本のアニメにありがちな女性の神聖化というかロリータ志向の気持ち悪い部分の源流のようなものも感じて、作品自体の出来とは別にちょっとイヤな感じも残ってしまったのは半世紀近くも前の作品だから仕方ないか。

 

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スパイダーマン:スパイダーバース (2018年・米)

    ヴィジョンアカデミーの生徒マイルス・モラレス(シャメイク・ムーア)はひょんなことからスパイダーマンの能力を獲得し、死んでしまったヒーローの後釜を担うことに。そして闇社会を牛耳るキングピン(リーヴ・シュレイバー)によって時空が歪められたことで混乱した街を救う為、様々な時空から集まったスパイダーマンたち、すなわちピーター・B・パーカー(ジェイク・ジョンソン)、スパイダー・グウェン(ヘイリー・スタインフェルド)、スパイダーマンノワールニコラス・ケイジ)、スパイダーハム(ジョン・ムレイニー)、ペニー・パーカー(キヨコ・グレン)とSP//drとともにヒーローとして立ち上がる。

監督:ボブ・ペルシケッテイ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン、製作:クリストファー・ミラー、脚本:フィル・ロードandロドニー・ロスマン、ストーリー:フィル・ロード、音楽:ダニエル・ペンバートン、編集:ロバート・フィッシャー・Jr、プロダクションデザイナー:ジャスティン・K・トンプソン、視覚効果スーパーバイザー:ダニー・ディミアン、アートディレクター:ディーン・ゴードン、パトリック・オキーフキャラクターデザイナー:シユン・キム、キャラクターアニメーション統括:ジョシュ・ベヴァリッジ

 

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   型通りの物語なのにアニメのフォーマットを作品の面白さとしてとことん活用していて、音楽との相乗効果もバッチリ、とにかく楽しかった。

 

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   先鋭的な表現もさることながら日本の萌え系を完全に取り込んでしまってたこともけっこう驚きで、日本アニメをトレースしたペニー・パーカーのキャラのみならず、ヒロインのグウェンもかなり日本アニメの美少女キャラの要素を取り入れて成立していて、その上で本来のカートゥーン的な動きを進化させたアニメーションで駆動させるというハイレベルな仕上がり。素直に凄いと思った。

 

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映画『スパイダーマン:スパイダーバース』予告3(3/8全国公開) - YouTube

 

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WE ARE X (2016年・米)

   2014年10月に開催されたマディソン・スクエア・ガーデン公演に至るまでのバンド『X JAPAN』の軌跡をメンバーらのインタビュー中心に追ったドキュメンタリー作品。監督:スティーブン・キジャク。

 

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   X JAPANというよりYOSHIKIのドキュメンタリーみたいな印象。いきなりスタン・リーが出てきたり、YOSHIKIを撮影しているデヴィッド・リンチが映ったり(そんなCMあったなー)、ジーン・シモンズが語ったりと、豪華というかセレブ感が凄くて、バンドにあまり興味が無くても意外と面白かった。

 

映画『WE ARE X』日本版予告編 - YouTube

 

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