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Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ROMA/ローマ (2018年・メキシコ、米)

 70年代初頭、メキシコシティのコロニア・ローマ地区。医師アントニオ(フェルナンド・グレディアガ)と妻ソフィア(マリーナ・デ・タビラ)、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女クレオ(ヤリッツァ・アパリシオ)は、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた。そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミン(ホルヘ・アントニオ・ゲレーロ)と恋に落ちる。

監督・脚本・製作・撮影・編集:アルフォンソ・キュアロン

 

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 『ゼログラビティ』と『トゥモローワールド』を足して文芸映画で割ったようないかにもキュアロンな作品だった。やはりでSF観たい、というのはあったけど濃密な映画で、美しく面白かった。しかし1番印象に残るのは右翼空手バカがマッパで空手の型をやる何とも言えないシーンだったな…。

 

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ビューティフル・デイ (2017年・英)

 元軍人のジョー。年老いた母(ジュディス・ロバーツ)と暮らす元軍人のジョー(ホアキン・フェニックス)はトラウマを抱えながらも行方不明の少女たちを捜し出す報酬で生計を立てていた。そんな彼のもとに、政治家の娘ニーナ(エカテリーナ・サムソノフ)の捜索依頼が舞い込む。しかし見つけ出したニーナは、怯える様子もなく人形のように感情を失っていた。そしてニーナはジョーの目前で再びさらわれてしまい……。

監督、脚本、製作:リン・ラムジー、原作:ジョナサン・エイムズ、音楽:ジョニー・グリーンウッド、撮影:トーマス・トウネンド、編集:ジョー・ビニ、プロダクション・デザイン:ティム・グライムス、衣装デザイン:マウゴシャ・ドゥルジャンスカ。

 

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 美と暴力による緊張感で張り詰められた映像と最初は過剰にも感じられたジョニー・グリーンウッドの暴力的な音響が相まった贅沢な音像と、複雑な感情やキャラクターのバックボーンを単純なプロットに凝縮して織り込んだ濃密な展開が素晴らしい作品。ホアキンと女の子もキュートで、最高だった。

 

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映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし (2019年・日)

 新婚旅行に行っていなかったひろし(森川智之)とみさえ(ならはしみき)が、しんのすけ小林由美子)たちを連れてオーストラリアへの激安新婚旅行ツアーに参加することに。しかし到着早々、ひろしが謎の仮面族にさらわれてしまい…。

監督:橋本昌和、脚本:うえのきみこ、水野宗徳、 作画監督:針金屋英郎、原勝徳、大森孝敏、末吉裕一郎、美術監督:皆谷透、音楽:荒川敏行松尾早人

 

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 アクションにキャラの歌声を被せるクライマックスとか、完全に子を連れて来た夫婦をターゲットにした作りなど、あざとさと演出過剰な部分が目にはついたけど、原作の旧態的家族設定はいじれないまでも何とか現代的な家族像にアップデートして楽しませようとする脚本は秀逸だったし、内輪ノリの寒いギャグも控え目で、デスロードオマージュなどが程よい加減なのもスマートで良かった。

 

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム (2019年・米)

 『アベンジャーズ エンドゲーム』後の世界。スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)はネッド(ジェイコブ・バタロン)やMJ(ゼンデイヤ)と学校の研修旅行でヨーロッパへ。しかしそこに謎のヒーロー、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)や元「S.H.I.E.L.D.」長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)やマリア・ヒルコビー・スマルダーズ)も現れて…。

監督:ジョン・ワッツ、製作:ケヴィン・ファイギ、脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、撮影監督:マシュー・J・ロイド、プロダクション・デザイン:クロード・パレ、編集:ダン・レーベンタール、視覚効果監修:ジャネク・サーズ、衣装:アンナ・B・シェパード、音楽:マイケル・ジアッキノ。

 

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 『エンドゲーム』というデカイ話の後を受けてもちゃんと地に足の着いた物語を語るMCUの絶妙なペース配分で、ちゃんと持ち味の軽妙さを保持しつつ、多様性は大前提としてさらにフェイク/ファクトという現代的テーマのど真ん中を押さえ、しかも古き良き観光映画を復権させている傑作だった。

 

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 また、その全てを説得力のある映像でちゃんと支えていて、さらにはこれからの大きな物語のエピローグとしても機能しているという文句のつけようがないアメコミ映画になっていた。個人的にはマリア・ヒル史上最高にカッコいいシーンがたまらなかったが、実はそれが本物のマリア・ヒルじゃないという微妙なじれったさを感じる作品でもあった。

 

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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説 (2019年・日)

 異世界に転生した高校生・カズマ(福島潤)はダメ女神アクア(雨宮天)と中二病の魔法使いのめぐみん高橋李依)、妄想が過ぎる女騎士ダクネス茅野愛衣)とともに冒険を続けていた。そんなある日、彼らの前にめぐみんと同郷のゆんゆん(豊崎愛生)が現れ、彼女たちの故郷である「紅魔の里」を救って欲しいと訴える。カズマたちは旅行も兼ねて紅魔の里へ向かうのだったが…。

監督:金崎貴臣、脚本:上江洲誠、原作:暁なつめ、原作イラスト:三嶋くろね、キャラクターデザイン:菊田幸一美術監督:三宅昌和、音楽:甲田雅人、アニメーション制作:J.C.STAFF

 

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 作画も含めてわりとテレビシリーズそのままの内容で、独立した映画としてどうとかは無いけど安心して見れて楽しかった。じゃあ映画じゃなくてもいいやん、という気がしないでもないが最近はそれはそれで現実逃避としていいなーってなっているので良い。しかし音響などちゃんと劇場版としてアップデートすべきところはアップデートされていて、主人公との関係性も含めてめぐみんの魅力にもより踏み込んでいるなど、いつものノリのまま楽しませつつ、実はバランスよく劇場版化している作品だった。

 

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ダンスウィズミー (2019年・日)

 一流商社で働くOL 静香(三吉彩花)は怪しげな催眠術師・マーチン上田(宝田明)によって「曲が流れると歌って踊らずにいられない」という催眠術にかけられしまう。催眠術を解く為に静香は催眠術師の助手をしていた千絵(やしろ優)や探偵の渡辺(ムロツヨシ)とともに催眠術師の行方を捜すが…。

原作・脚本・監督:矢口史靖、撮影:谷口和寛、美術:磯田典宏、編集:宮島竜治、音楽:Gentle Forest Jazz Band野村卓史、振付:Q-TARO、EBATO。

 

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 いかにも矢口作品っぽい楽しさもあったし、三吉彩花宝田明も良かった。しかし生々しさが先にきて笑えないギャグも多かったし(あおり運転されるくだりとか、ちょっと今のご時世笑えない…)、ミュージカルとしての迫力不足も感じたし、関係性がイマイチ構築されないうちに友情モノみたいな雰囲気出してこられて、バディものとしても不完全燃焼感が強かった。特にミュージカルシーンはもっとお金をかけられればきっと楽しかったんだろうなと思った。

 

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シュガー・ラッシュ:オンライン (2018年・米)

 ゲーム世界の住人ラルフ(ジョン・C・ライリー)とヴェネロペ(サラ・シルヴァーマン)は大親友。ある日、ヴァネロペが暮らすアーケードゲームシュガー・ラッシュ」が故障し、廃棄処分の危機に陥ってしまう。シュガー・ラッシュを救うべくゲームの世界からインターネットの世界へ足を踏み入れる2人。そこでヴェネロペはシャンク(ガル・ガトット)たち新しい友人と出会い、自分の住むゲーム世界以外の世の中を知っていき、ラルフとの関係性が変化していく。

監督:フィル・ジョンソン、リッチ・ムーア、脚本:パメラ・リボン、製作:クラーク・スペンサー、プロダクションデザイナー:コリー・ロフティス、音楽:ヘンリー・ジャックマン

 

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 これまでのディズニーのお姫様物語への反省と転換を押し進める教育的内容を『ズートピア』よりさらに押し付けがましさなくエンターテインメントに仕立てていて、CG描写も含めて非常によく出来ていて楽しかった。

 

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 ただラストはなぜかラルフ目線の大人の哀愁でしんみりしていたが、そこは子供目線で焦点をヴァネロペに当てて、ネット世界でイェーイ!と気分を上げて終わらせて欲しかったな。最近の子供映画の一緒に観にきた親御を泣かせようみたいなのは要らんとは思った。

 

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