冒頭のクリストフ・ヴァルツで持っていかれた。前作と真逆の役に持ってくるタラのバランス感覚も最高。前作が戦争映画と言っておきながら全然違ったのと同様、今回もマカロニと言うよりタラ映画としか言いようがないテイスト。『キルビル』以降の、流れが雑…

ショック…。いや購入した当時はもちろん分かっていたのだが、黒田藩プレス版は途中までしか刊行してなかったんよね。完全に忘れて読んでたや。この巻まで読んだ限りでは、これまでの司政官シリーズより主人公のやってることが明らかに悪という部分があるの…

少女から中年まで演じきるソフィア・ローレンは美しさと迫力が凄いし、最低男なのに憎めなさを醸し出すマルチェロ・マストロヤンニも流石。コメディとはいえ描かれる恋愛観はシビアで笑うというより痛々しいが、演技の面白さとナポリの風景、そこに乗る流麗…

初期短編でも悪夢のイメージは鮮烈で面白かったし、作品の合間にリンチ自身の語りで、他の監督の作品観て自分には才能ないと思った、とか言ってたのも意外で興味深かった。

『ゴーストライター』のあとがこれなのか…という感じだけど、色んなもの撮って時々傑作があるのがポランスキーだもんな、と納得。しかしクリストフ・ヴァルツの嫌味演技は光っていて、それを観れただけでも良かった。 おとなのけんか - YouTube

何だかんだ言いながらトムちんが新譜出す度に踊らされてますが、今回は全く期待してなかったのにスゴク良かった！面白い！Atoms For Peace - Default - YouTube

ギャグは凡庸だし画面もテレビ映画みたいな作りでシャーロキアンには許し難いかもしれんけど、マイケル・ケインのアホなホームズがいい味。地味な画面も逆に英国ムードがあるし、楽しかった。Without A Clue - trailer - YouTube

一緒に観た娘が面白い！と言ってたので満点。まだフラダンス踊ってる。個人的にも女の子が仲間と友情温めて成長して…という黄金律の物語で作りも丁寧だから好き。 フラガール 予告 - YouTube

龍彫女はツンデレで頭が超良くて美人というアニメキャラみたいで、それはそれでいいけどOPでこれは一体どんなヘヴィメタな映画が始まるのだ⁉と思ったのとは随分違った。原作ありきなんだろうけど映画の山場もボンヤリしてた。『ドラゴン・タトゥーの女』予…

客四人。昔ならお洒落な女の子とか来てよさそうな作品やけど、その手の人は中年になって絶滅したんかな。 内容はいかにも大人が作った子供主役映画とも言えるけど、その作り込みが半端なく完成された世界になっていて、主役の子役たちもめちゃくちゃかわい…

栗本薫の文章と旦那さんのエッセイ以外は読んでいてきつかった。作品の良し悪しではなく、栗本薫以外のグインを正規に刊行して欲しくないという気持ちが先立つ。作家さんも自分の世界を描きたいだろうし。残り３冊どうしようかな…。ていうかこんな商売して…

父の遺した鍵の謎を追いながら悲しみを乗り越えていくという物語だが、そこをサスペンスとして観せないから退屈で、そこで描かれるドラマも醒めるほど上っ面だけのものにしか感じられない。そんな内容を俳優陣がドヤ顔で演じているのがまた辛い。映画『もの…

リアル版キックアスと思いきやコスプレした人の犯罪映画。この監督、単なる能天気な人かと思ってたけど頭の良さが端々に見えてびっくりした。着地点としてそれでいいのか⁉という気もしたが全編熱量が高くて興奮。メルルの活躍もうれしい。ディフェンドーと…

アクションもストイックな感じで良かったけど、何より金庫破り＝肉体労働な描写が今の犯罪映画にはない面白味になっていて楽しかった。一本気な主人公のキャラもかっこいい。マイケル・マンの株上がった。 "Thief (1981)" Theatrical Trailer - YouTube

演出も物語も中盤まではいつもの園作品だったので、最終着地点が結構意外で感動した。原作より好きかな。エピソード食い散らかし気味なのもそれ程気にならなかった。あと渡辺哲が今回の『でんでん枠』だと思って勝手にドキドキし続けてたら違った。映画『ヒ…

臓器提供を見返りに仲間を集めるアイデアで復讐物の中でも個性が光る作品になっていたが、逆にそれが展開を不自然にしたり、集団物としての打ち出しを半端にしていて惜しい。全体としてはさすがの韓国映画で撮影も役者もハイクオリティ。ただ全員演技がくど…

TVシリーズ見てなくても、これは総集編だな〜と分かるザックリした編集…。作画がキラキラしてるので、それだけで別にいいのだが、TVを見ていて映画館に行った人はガッカリしたんじゃないかなとは思った。『小鳥遊六花・改 ～劇場版 中二病でも恋がしたい！…

高層ビルを期限内に建てるだけの話たが、「七人の侍』や『ゴレンジャー』のように、腕利きの連中（皆いい味）をスカウトして回るという展開に燃えるし、何より高層ビル上層でのリアルな撮影が、ブルブル震えるぐらい怖面白かった〜。1979 Ironworker Movie …

SF、チャンバラ、アイドル論、震災など、詰め込みまくりの大風呂敷な物語を、いい意味で自主映画臭漂う手作り感でまとめ上げた快作。楳図先生の『マザー』もそうだが、やりたいことをやりたいように作った映画は面白い。幕開けからハイテンション、最初に波…

当然ジージャー主演かと思いきや実は脇役で、韓国人一家が主役。しかし一家の兄妹が彼女に負けないキレを蹴り連発、話はアレだが字幕無しでも十分伝わるアクションとギャグで満足。早速うちのチビたちも回し蹴りの練習していた。 チョコレート・バトラー(予…

素直に観るとトリアー版セックスドキュメント…、もしくは馬鹿馬鹿しい展開と必要以上に投入されるコメディ要素で飽きさせない、性差別的な男への爽快な嫌がらせ映画。劇中の語り部が、聞き手の『そんな展開あるわけない』という申し立てに対して、〈信用し…

とりあえず映画のベストは『黄金を抱いて翔べ』。細かいとこに目をつぶれるぐらい好き。映画『黄金を抱いて翔べ』予告編 - YouTube あとは『ゴーストライター』、『復讐捜査線』が良かった。しかし、ともに去年の映画だ…。映画『ゴーストライター』予告編 -…

実在の作家も登場して楽しいところもあるけれど、実話怪談調という体裁が逆に物語に制限を与えている印象の方が強い。穢れの起源を追って過去へと遡る構造も、緊張感無く淡々と順を追うだけで、読んでいてノルマをこなしているだけという感覚になってしまっ…

続編だと知らずに観たせいもあるが、ホームズが何のためにモリアーティを追っかけてるか意味不明。正義感があるようにも見えんし知恵試しとも思えん（肉弾戦ばかりだし）。ワトソンとの掛け合いも辛かった。映画『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』…

ト書きまで付けて、製作者の思いの丈をぶつけたり物語に見せたりするのは、せっかく豊富な素材があるのだから残念。会話も字幕入れたら映像より先にそちらに目がいくから邪魔だった。しかし久々にデカイ音でBJC見せてくれたことは有難いし、意味があった。…