さくらももこの歌謡曲好きとサイケ面が前面に展開するも、物語自体は普段よりちょっとノスタルジックが強めというぐらいのいつものまる子だった。『めんこい子馬』の歌と物語の構造を合わせて語る手際など流石なんだけど、決着のつけ方は意外と古風なんだな、という印象。趣味全開のわりに親子でちゃんと楽しめたから良かった。
ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992)
まる子は祖父の家へ向かう途中、絵描きを目指すお姉さんと知り合いになり、音楽の授業で知った「めんこい仔馬」という古い歌の意味を教えてもらったり、自分の描いた絵を見てもらったりして、すっかり懐いてしまう。しかしお姉さんはボーイフレンドと一緒に彼の故郷の牧場へ行くのか、残って絵描きを目指し続けるのかという人生の岐路に立っていて…。