ライフ財団のCEOカールトン・ドレイク(リズ・アーメット)は地球外生命体「シンビオート」を宇宙空間で極秘に採取し、人体実験を行っていた。その秘密に恋人アン(ミシェル・ウィリアムズ)の情報をもとに近づいたジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)はシンビオートに寄生されてしまう。強大な力と凶暴な意志を抱え込んだヴェノムとして生まれ変わったエディは、その力を狙うドレイクとの戦いに身を投じるのだった。
監督:ルーベン・フライシャー、脚本・原案:ジェフ・ピンクナー、スコット・ローゼンバーグ、脚本・製作総指揮:ケリー・マーセル、製作:アヴィ・アラッド、撮影:マシュー・リバティーク、美術:オリヴァー・ショール、編集:メリアン・ブランドン、アラン・ボームガーデン、視覚効果スーパーバイザー:ポール・フランクリン、音楽:ルードヴィッヒ・ヨーランソン。
凶悪さは全く無い、というかむしろ可愛いヴェノムだったが派手なCGとアクションで普通に楽しかった。ほとんど一人芝居なトム・ハーディも見ていて飽きない。しかし凄いことがもはや前提になっているCG表現とスタントアクションの過剰に加えて、世間の外れ者同士の連帯という展開も飽和状態の感は否めず。バイクアクションの映像美と迫力もCGの加算によって、逆に霞んで見えたし、これだけの巨大プロジェクトでトム・ハーディとヴェノムが外れ者だと言われても、あまり真に迫って来ないというのもあった。しかし鑑賞したのが亡くなった直後だったので、スタン・リー登場シーンにはグッと来た。