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yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

バクマン。 (2015)

     声優志望のクラスメイト亜豆(小松菜奈)に、自分の描いた漫画がアニメ化されたらヒロインを演じてもらうという約束を交わした高校生の真城最高佐藤健)は、クラスメイトの高木秋人神木隆之介)とコンビを組んでプロ漫画家デビューと週刊少年ジャンプでの連載を目指す。しかしジャンプ編集者・服部(山田孝之)の後押しでプロへの階段を登る2人の前に、いち早くジャンプで連載を開始した同年代の天才、新妻エイジ染谷将太)という巨大な壁が立ちはだかる。監督、脚本・大根仁

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    夢を追う人間の暗黒部分は、かつてジャンプに連載していた漫画家で主人公の死んだ叔父でもある漫画家(宮藤官九郎)と、ベテランアシスタント出身の漫画家(皆川猿時)の2人が極めてライトに体現しているだけで、マンガを描くことの苦労以外には何のノイズも無い無菌室のような映画世界の中で最初からある程度成功を約束された若者が右往左往してるだけの話にも思えるけど、物語や道具立ての隅々まで週刊少年ジャンプ愛とマンガ愛を詰め込んだ細かな作り込み、積み重ねが観ていて気持ち良かった。マンガを描くという地味な行為をCGによって少年マンガを読み進めていくようなダイナミズムで見せてくれたのもこういう形なら日本映画でCGを使う意味があるよなー、と素直に楽しかった。

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   キャストもほとんど全員良くて、特に主演の佐藤健神木隆之介はマンガの映画化における容姿の問題を感じさせないルックスに加えて身体能力の高さでマンガ的な動きも自然にこなしていて素晴らしかった。小松菜奈も劇中で不思議ちゃんキャラと言われるヒロイン像通りに何を考えているのかよく分からない目つきが作品世界にハマっていた。ただライバル役の染谷将太が登場すると、また染谷将太か…という気になり、そのエキセントリックな演技は、原作通りかも知れないし、そういうキャラクターを望まれているのだろうけど、その作り過ぎ感にはちょっとゲンナリした。

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   音楽はストーリーに切れ目を入れずに進行させるよう機能していて、劇伴を担当しているサカナクションは何年か前の紅白で歌っているのを見て、いいなと思った記憶はあるものの、ちゃんと聴いたことが無かったが、映画に合っていて良かった。

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   全体として詰め込んだストーリーを勢いで消化していく作りで、映画を観たというよりはよく出来たミュージックビデオをノンストップで2時間見させてもらったという感覚だったが、しかしそういう作品として面白かったし、とてつもなく巨大な共通体験的代物である週刊少年ジャンプを映画として記録した意義も大きいと思った。ちゃんとジャンプ的な熱さ、暑苦しさがあったのも良かった。ちなみに原作は未読だったけど、映画観たら大体わかった気になれたよ。

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