瑞沢高校競技かるた部の綾瀬千早(広瀬すず)がクイーン・若宮詩暢(松岡茉優)らと戦った全国大会から2年。3年生になった千早たちは花野菫(優希美青)ら個性派揃いの新入生たちとともに高校生活最後の全国大会に向けて動き出すが、部長の太一(野村周平)が部を離れてしまう。千早は奏(上白石萌音)、西田(矢本悠馬)、駒野(森永悠希)と協力して何とか全国大会の切符を勝ち取り、新(新田真剣佑)も藤岡東高校かるた部として全国大会へと駒を進める。そんな中、かるたから身を引いた太一は競技かるた名人の周防(賀来賢人)と出会い…。
監督・脚本:小泉徳宏、原作:末次由紀、撮影:柳田裕男、音楽:横山克。
青春モノ要素全部盛りじゃないか!というぐらい色々詰め込みつつ、ベタベタになり過ぎない恋愛要素とスポ根要素の距離感が見事だった。普通に行けば前作からの流れでクイーンとの対決が頂点になりそうなところを主人公3人それぞれの内面に寄り添う作りで、3作目としてちゃんと別のことを提示しようという気概を感じる作品で、やっぱりこのシリーズは良いなあ、と思わされた。