yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

劇場版 マジンガーZ INFINITY (2018年・日)

    スーパーロボットマジンガーZとともに悪の科学者Dr.ヘル(石塚運昇)率いる地下帝国から兜甲児(森久保祥太郎)が人類を救って10年、富士山の地中深くから謎の巨大遺跡インフィニティと美少女の姿をした謎の生命体リサ(上坂すみれ)が現れる。時を同じくして機械獣やDr.ヘルが復活、インフィニティの力によって再び世界に脅威をもたらそうとしていた。

監督:志水淳児、脚本:小沢高広、キャラクターデザイン:飯島弘也、メカニックデザイン柳瀬敬之美術監督:氏家誠、CGディレクター:中沢大樹・井野元英二、音楽:渡辺俊幸

 

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    リスペクトと愛着は伝わってきたけど、メタ的再構築や現代的な意味付けも無く、微妙に今風になったキャラクターデザインとギャグやストーリーの敢えての昭和ノリとの乖離が観ている間ずっと気になり続けた。

 

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   その昭和なノリというのは物語のメッセージにも絡んでいて、ある種の科学への無批判な信頼が透けて見えた。原発事故後においては特に科学を旗頭とした未来展望が見えづらくなっていて、そこに対して昔ながらの無邪気な科学信仰を敢えて提示しているというならばかなり醜悪だと思った。確かに未来に対する明るいビジョンの提示は大切だが、だからと言ってそれがもたらした現実のマイナスに目を背けて能天気なメッセージを打ち出すのは違うだろう。

 

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    そこはあまり考えていないだけとしても、せめてアクションがもう少しカッコよければ楽しめとは思うんだけど。この作品こそ『キルラキル』や『かぐや姫』のように昔ながらの輪郭線のブレを使って迫力を出すとか色々試せただろうに。

 

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『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』予告編1 - YouTube

 

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