yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

15時17分、パリ行き (2018年・米)

     2015年8月21日、アムステルダムからパリへ向かう高速列車タリスでイスラム過激派の男が銃による無差別テロを計画するが、その列車に乗り合わせていた休暇旅行中の3人のアメリカの若者たち、スペンサー(スペンサー・ストーン)、アレク(アレク・スカラトス)、アンソニー(アンソニー・サドラー)の勇気ある行動で計画は端緒で頓挫、大惨事は未然に防がれた。映画はこの事件を3人の若者を始めとした実際の当事者自身に演じさせて描いている。

監督、製作:クリント・イーストウッド、脚本:ドロシー・ブリスカル、原作:スペンサー・ストーン、アレク・スカラトス、アンソニー・サドラー、ジェフリー・E・スターン、撮影:トム・スターン、美術:ケビン・イシオカ、編集:ブルー・マーレイ、衣装:デボラ・ホッパー、音楽:クリスチャン・ジェイコブ。

 

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    監督の(老人なのに)フレッシュ過ぎる感性の発露は未だ止まらない。実際の事件をまだその記憶が生々しいうちに映画化してしまうのはハリウッドの得意技だが、それを実際の当事者に演じさせて、ドキュメンタリーではなくドラマとして作ってしまうという手法自体がちょっとぶっ飛んでいる。

 

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    そしてその手法によって市井の人間が映画的瞬間を獲得してしまう様を捉えた感動的な記録になっていたし、再現ドラマとしても限りなく現実に寄ることを可能にしていた。しかし、であればこそあくまで虚構である映画の作り方としての怖さも感じたりして、一体イーストウッドはどこに向かってんだろ、という気分にもなった。

 

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    一番驚きだったのは犯人に撃たれた人(マーク・ムーガリアン)が役者ではなくて実際の本人だったということ。頼む方も頼む方だが、受ける方も凄いよな…。恐怖体験を自ら追体験して克服する、みたいな心理なのだろうか。あと映画自体はボンクラ3人組のホームビデオを延々見せられてる感じが良かったよ。

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映画『15時17分、パリ行き』本予告【HD】2018年3月1日(木)公開 - YouTube

 

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