1970年代半ばのアメリカ・コロラド州コロラド・スプリングス。街で初めての黒人刑事となったロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は潜入捜査官として活躍。その中でブラックパンサー党の幹部でもあるパトリス(ローラ・ハリアー)と親密になり、人種問題に対し、より直視する日々を送っていた。そんな中、白人至上主義を掲げる秘密結社KKKへの潜入捜査を白人刑事フリップ(アダム・ドライバー)とともに開始し、ロンは幹部ウォルター(ライアン・エッゴールド)らの信頼を得て、組織のトップ、デビッド・デューク(トファー・グレイス)に辿り着く。しかし組織の構成員、フェリックス(ヤスペル・ペーコネン)は捜査に気づき始めていて…。
監督・製作・脚本:スパイク・リー、原作:ロン・ストールワース、脚本:チャーリー・ワクテル、デイビッド・ラビノウィッツ、ケヴィン・ウィルモット、製作:ジェイソン・ブラム、ジョーダン・ピール、撮影監督:チェイス・アーヴィン、美術:カート・ビーチ、音楽:テレンス・ブランチャード、編集:バリー・アレクサンダー・ブラウン、衣装:マーシー・ロジャーズ。
それぞれのシーンが凄く凝っていて気合い入ってるし役者も最高。『國民の創生』を引用したりでその危険性に十分留意しつつも社会的主張をそのまま娯楽にしてしまう手腕が凄くて、対立の不毛さを見せつつ徹底してレイシストの醜悪さを映し出して双方平等に見せるなどという日和見主義とは無縁の熱いメッセージも強烈。そんな中でジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバーの飄々とした佇まいが映画に柔らかも持たせていて、堅苦しさは全く感じさせない。政治性と娯楽をハイレベルで融合させた、スパイク・リーの本気が伝わってくる痛快な作品だった。
BLACKkKLANSMAN - Official Trailer [HD] - In Theaters August 10 - YouTube