スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と一流オペラ歌手アン(マリオン・コティヤール)の愛憎と、2人の間に生まれたアネットが辿る数奇な運命の物語。監督・脚本:レオス・カラックス、原案・脚本・音楽:スパークス。
見た事もないものが始まる予感に満ちた高揚感とそこだけ登場のカラックスの娘の顔面が良すぎて、この冒頭部分だけで最高だった。
本編が開始すると、あとはわりとオーソドックスなメロドラマが展開されるのだけど、作り手が楽しんでやってるのが伝わって来ていい感じだった。
カラックスがこのメロドラマにおいて何をやろうとしたのかは分からないが、少なくとも自分自身も現実世界も色々とヒドくて救いようはないけれど、娘のお前は真っ直ぐに生きて行けよ、という子持ち父親の勝手な願望はビシビシ伝わってきたし共感はできちゃったな。