yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

CANDY OPERA / 45 REVOLUTIONS PER MINUTE

    80年代のリバプールのバンドだそうで、歴史に埋もれた秀逸なネオアコバンドという宣伝文句に釣られて購入したら、ほんとにそんなバンドだった。メロディが良いのはもちろんリズムやアレンジも凝っていて長く聴けそう。お洒落じゃないスタカンみたい?

Candy Opera - What a Way to Travel (2018) - YouTube

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発売日 2018/3/14

収録楽曲

01 What A Way To Travel 

02 The Good Book And The Green 

03 Religious 

04 Fever Pitch 

05 With Yesterday In All The Right Places  06 Time 

07 Left, Right And Centre 

08 Serious 

09 Slow Down The Slow Dive 

10 The Gravy Train Run 

11 Nine Times Out Of Ten 

12 Diane 

13 Happy To Be The Plot But Not The Crime 

14 Shoot 

15 Second Time Around 

16 Love Constitution (Remix) 

17 Whip Crack Away 

18 Crucified

tenniscoats / Music Exists disc5

    番外編的位置付けらしいけどテニスバージョンの『ブドウのありか』だけでも買って損はないし、このシリーズの魅力のひとつである生々しい音像がいかに綿密に作られていったかを垣間見ることが出来るライナーノーツの資料的価値や付属のボックスのモノ的価値だけでもかなり嬉しいアイテムだった。

 

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↑maji kick boxといい、テニスコーツの商品へのこだわりは嬉しい。

 

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発売日  2018/6/30

収録楽曲

1.葡萄のありか Budo no Arika
2.呼会(こえ) Choe
3.光輪 インスト Korin Instrumental
4.じんぐりぃる Jingreel
5.ケツけっとばせ Kick out the ass!
6.フルラーNo.1 Furura No.1
7.ギター Guitar
8.テンてんト Ten to ten

競売ナンバー49の叫び(ちくま文庫) / トマス・ピンチョン著、志村正雄訳

    主人公が社会の暗部に入り込むほどに陰謀論と真偽不確かな情報に翻弄されていく様は今の政治、社会状況にあまりにジャストで、おまけ的に収録の短編『殺すも生かすもウィーンでは』も頻発する銃乱射事件を予見したような内容というのもあって、色褪せない新鮮な読み心地だった。

   それはいつ読んでも同様にリアルに感じられる普遍的なテーマを扱っているということもあるだろうけど、60年代の風俗とその時代ならではの思考回路のキャラクターの面白味、それらを使った物語同様に迷路状に入り組んだ構成によって古びることのない魅力を感じさせてくれた。

    さらに訳者の解注と題された注釈がかなり細かくて、小説の迷路状態にますます奥行きと訳わからなさを加味してくれていて、得した気分も味わえた。

 

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ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) / 森見 登美彦

   SF大賞なので一応積んでたら映画が公開になっちゃうので読んだ。

 

   忽然と現れた謎の球体を『海』と呼称して研究したり、地域が謎の力の影響下にあったりと『ソラリス』や『ストーカー』と言ったような王道?SFのジュヴナイル版と言った側面もありつつ、基本はふんわりして甘酸っぱい青春小説になっていて読み易く面白かった。

 

    主人公がおませで理屈っぽい少年なのも物語を陽性にしていて楽しく、そんな彼が自分なりに『ペンギン』や『海』が現れる謎を解こうとすることと異性である『お姉さん』を理解しようとすることが重なって科学的探求心がいかにロマンチックなものかが浮かび上がったり、登場人物たちそれぞれが決して手に入らないものを希求している切ない青春ぶりが理系の探究心の原動力に見立ててあるのも感動的だった。

 

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吸血鬼 (講談社) / 佐藤 亜紀

   タイトルと装丁から普通に吸血鬼小説だろうと思いつつ読み始めたら、「吸血鬼」という表題は政治における搾取する側、される側、アートにおける作り手と受け手の関係性など、社会における様々な事象のメタファーとして掲げられていて、幼稚な期待感は悉く肩透かしを食らってしまった。しかしそこに押し付けがましいメッセージの打ち出しは無く、どのようにも読める間口の広さと、文章の優美さに予測とは異なる魅力と面白さを味わい、さらに『狼男アメリカン』調な主人公の旧友(と思われる)の幽霊のくだりなど、ちゃんとホラーとしても読むことが出来て、結局期待以上に楽しかった。

 

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キングスマン ゴールデン・サークル (2017・英)

    英国の独立スパイ組織キングスマンの拠点が、ポピー(ジュリアン・ムーア)率いる謎の組織ゴールデン・サークルの攻撃を受けて壊滅、残されたエージェントのエグジータロン・エガートン)と教官兼メカ担当のマーリン(マーク・ストロング)はかつて同盟関係にあったというアメリカのスパイ組織ステイツマンの協力を得るべくケンタッキー州へと赴く。シャンパン(ジェフ・ブリッジス)を筆頭としたウイスキーペドロ・パスカル)、テキーラチャニング・テイタム

ジンジャー(ハル・ベリー)らステイツマンの面々と邂逅したエグジーは、そこで死んだはずの恩師ハリー(コリン・ファース)と思いがけない再会を果たすのだが。

監督・脚本・製作:マシュー・ヴォーン、脚本:ジェーン・ゴールドマン、原作・製作総指揮:マーク・ミラーデイブ・ギボンズ、撮影監督:ジョージ・リッチモンド、プロダクションデザイナー:ダーレン・ギルフォード、編集:エディ・ハミルトン、音楽:ヘンリー・ジャックマン&マシュー・マージェソン、衣装デザイナー:アリアン・フィリップス。

 

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    前作ではコリン・ファースが途中退場してしまって、彼を愛でる映画としてのみならず作品としての興味も尻すぼみになってしまったが今作は全く逆の作りで最後まで楽しかった。

 

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    滅茶苦茶やってる割に変な伝統主義に落とし込まないバランス感覚も好感持てたし、特にアクションはどのシーンもアイデアに溢れていて良かった。にしてもジュリアン・ムーアは何でもやって偉いな〜。

 

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映画「キングスマン ゴールデン・サークル」日本版予告 第2弾 Red Band Ver. - YouTube

 

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アベンジャーズ インフィニティ・ウォー (2018・米)

    アスガルドから新天地へ向かっていたソー(クリス・ヘムズワース)やハルク=バナー博士(マーク・ラファロ)達は、6個揃うと無限の力を発動するという「インフィニティ・ストーン」を集め、全宇宙に壊滅的打撃を与えんとするサノス(ジョシュ・ブローリン)に襲撃される。何とか一人地球へと脱したバナー博士はドクター・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ)と合流、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)にサノスの脅威を伝え、アベンジャーズによる迎撃を要請する。圧倒的な力を持つサノスに対抗すべくアベンジャーズは確執を超えて再結集し、キャプテン・アメリカクリス・エヴァンス)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、スパイダーマントム・ホランド)、ブラックパンサーチャドウィック・ボーズマン)、ヴィジョン(ポール・ベタニー)、スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)、ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)らが集結する。一方、ソーもスター・ロード(クリス・プラット)やガモーラ(ゾーイ・サルダナ)たちガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに助けられていた。しかしサノスはすでに全てのインフィニティ・ストーンを手中に収めんとしていたのだった…。

監督:アンソニー&ジョー・ルッソ、脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、製作:ケヴィン・ファイギ、製作総指揮:ジョン・ファブロー、ジェームズ・ガン、スタン・リー、撮影監督:トレント・オパロック、プロダクション・デザイナー:チャールズ・ウッド、編集:ジェフリー・フォード、マシュー・シュミット、衣装デザイナー:ジュディアナ・マコフスキー、視覚効果&アニメーション:インダストリアル・ライト&マジック、視覚効果監修:ダン・デレウ、音楽:アラン・シルヴェストリ

 

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    祭りとして満腹としか言いようがない作品だった。どんだけいるのかというぐらいの主役級のキャラクター達それぞれに単体作品の雰囲気を保持させたまま相応しい活躍をさせる離れ業が成立しているだけでお腹いっぱいで、特に今作から合流のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々がちゃんとそのままのキャラクターでアベンジャーズの世界に溶け込んでいたのが感涙ものだった。これはちゃんとジェームズ・ガンが製作総指揮として関わっていたのが大きいのかなと思ったが、前作のソー3作目でヒーロー世界とスペースオペラ的世界を接着していたりユニバースの大きな流れを丁寧に構築していっていることで成し得ている面も大きくて、マーベル恐るべしと改めて感じた。

 

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     そんな風にマーベルシネマティックユニバースで積み上げてきた故の大河ドラマ的流れの凄さもあると同時にその他の諸々をアッサリ切り捨てる淡白さ(新天地を求めたソーたちの物語、キャップと社長の確執の物語、ヴィジョンの扱いetc…)、ボスキャラのサノスの説得力がありそうでよく考えたら単細胞な思考回路の悪行など程よく単純化してスッキリ分かりやすくしていたのも収拾のつかない拡散傾向の抑制になっていた。

 

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   ストーリーはヒーローの生死が複数描かれていて衝撃的展開と言えなくも無いのだが、なにせ死んでも蘇るのが常識のアメコミ世界なので感傷的になりきれないモヤモヤはあった。とは言えそこも含めて祭りとしての盛り上げにはなっているので、とりあえず最後にはどこかであいつらが活躍していると夢想出来るみんなハッピーな状態に着地さえしてくれれば何の文句もない(つまり次作の出来が最重要ポイントではある…)と思わせてくれる作品だった。

 

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Marvel 映画「アベンジャーズ/ インフィニティ・ウォー」日本版予告 - YouTube

 

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