yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

アクト・オブ・キリング

    歴史改変SFでナチや日本が戦勝国となった世界を描いたような、しかもノンフィクション。狂った世界に生きてることを無理矢理再確認させるエグさと少しのズレで不条理世界に落ちる恐怖。嘔吐の場面はホント吐きそうだった。 内容と出演者が凄まじいという面白さだけでなく、劇中劇の異様な迫力と映像美もあって途中から虚実の境界線もぼんやりしていく。政治、暴力、演技すること、現実の虚構性etc…、あらゆる方向に思考を動かされてグッタリ。 ヘルツォークが製作で名前貸してたけど、ヘルツォークの映画が虚構からドキュメンタリーのように見えてくるのと逆に、現実から虚構へ連れて行かれるような感覚かな。どちらも虚実のあやふやな感じに突入していくというか。 自分自身を演じ、撮影し、さらにそれを観ている姿も撮影されるという多重構造と、手際良い編集、インドネシアの街並みの異世界感、ノンフィクションでここまでやられると劇映画への挑戦状としてもかなりハードル高いものになっていた。


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