アルゴ
観ている間、ずーっともやもやしていた。理由は二つあって、一つはこれとよく似た映画を確かに観た、しかしそれが何か全く思い出せないという謎の妄想が頭から離れなかったことで、まあそれはどうでもいいんだけど、 もう一つ、『地獄でなぜ悪い』で映画の為に死ねる熱い人を観て感動してたところに『アルゴ』で映画が政治に利用されているのを見せられて、もやもやした気分になってしまった。史実に基づく話だし、人助けだから仕方ないことは分かるのだが。ということで全篇もやもやして観ていたので、映画としてはベン・アフレックの半開きの目と口の印象ばかり残ったのだった。そしてエンドロールで、ナニコレ、そっくり大会？という感想に至る…。画面の質感は凝っていると思った。
