yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン (2020年・日)

 戦うことしか知らなかった少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン石川由依)は戦争終結後、手紙の代筆を行う「自動手記人形」として元軍人のホッジンズ(子安武人)の経営するC.H郵便社で働いていた。戦いで負った心の傷も少しずつ癒えてきたヴァイオレットだったが、彼女の心から戦場で誰よりも大切に思っていたギルベルト少佐(浪川大輔)の面影が消えることはなかった。そんなある日、ユリス(水橋かおり)という少年から代筆依頼が入り、時を同じくして郵便社の倉庫で宛先不明の手紙が見つかり…。

監督:石立太一、原作:暁佳奈、脚本:吉田玲子、世界観考証:鈴木貴昭、キャラクターデザイン、総作画監督:高瀬亜貴子、音楽:Evan Call、アニメーション制作:京都アニメーション

 

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 公開記念舞台挨拶ライブビューイング付きで観たので石立監督のコメントきいてたら泣けた。あまりにも不幸な事件に見舞われた後の作品であったことを念頭から外すことはやはり無理だが、それでも作品単体として作画のクオリティも世界観の構築も相変わらずハイレベルで、現実の諸々と関係なく感動的な映画だった。

 

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 物語に関しては、ヴァイオレットは職業をもった自立した人間として過去の亡霊と決別し、逞しく生きるという選択をしてくれたら痛快だったとは思うのだが、テレビシリーズから前作の劇場版外伝で描いてきた物語世界の緩やかな文化の変遷の中でのリアリティのある着地点として、今作のような流れがあったのかな、とは思ったし、その中で、依存した関係から対等に共立した関係へ変化をさせて、ヴァイオレットのみならず、ギルベルトをも救済するプロットを組み立ててあるのは、この作品の終幕として相応の展開だとも感じた。

 

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『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』本予告第2弾 2020年9月18日(金)公開 - YouTube

 

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