yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

フラッシュ(2023年・米)

 超速の能力を持つヒーロー、フラッシュことバリー・アレンエズラ・ミラー)はヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」の一員として活躍していたが、ある時自らの能力で過去へと移動出来ることを知り、過去に遡り母の死を回避する行動をとる。そして元の世界へと戻ったはずのフラッシュだったが、そこはスーパーマンではなく、スーパーガール(サッシャ・カジェ)が存在し、彼の知るブルース・ウェインバットマンベン・アフレック)とは違う年老いたブルース・ウェインマイケル・キートン)が隠居している世界だった。

監督:アンディ・ムスキエティ、製作:バーバラ・ムスキエティ、脚本:クリスティーナ・ホドソン、撮影:ヘンリー・ブラハム、美術:ポール・デナム・オースタベリー、編集:ジェイソン・バランタイン、ポール・マクリス、衣装:アレクサンドラ・バーン、音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ

 

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 感想はネタバレ含みです…。

 

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 面白かった!というのは大前提で、まずはストーリーが酷い、というのは書いておかないと…。ヒーローのマッチポンプで物語が展開するというのは、もうアメコミ映画のほとんどがそれなんで今更文句を付ける気はないが、今回は特に酷かった!主人公の個人的動機による行動で本来存在しえなかったキャラクターたちが創造され、しかも無為に消滅させられるというちょっと許されない展開で、しかも一旦物語が収拾したあと、世界をまるごと滅亡させたに等しいのに一件落着的な落ち着きをみせる主人公の倫理観には唖然とした。まあ、今作が長いサーガの序章であり、別世界線バットマンやスーパーガールも次作以降でちゃんと救済される展開が用意されているのかも知れないが、だとしてもメチャクチャではある。しかし、そこを差し引いても凄い楽しかった。

 

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 とりあえず、途中でわりとしつこく繰り返される幻のエリック・ストルツ版『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタが、まさか最後のティム・バートンニコラス・ケイジ『スーパーマン』の前振りギャグ(?)だったとは!にしてもティム・バートン要素が異常に押し出されているのは何なの?マーベルは全方位的にサービス振り撒いているけど、こっちはファミリー層そっちのけで完全に映画マニア、ファン向けにやってるとしか思えないんだが(嬉しい…)。

 

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 それに『スパイダーマン』に倣って前シリーズ含めてのユニバース化というのは分かるけど、同じシリーズから2人のブルース・ウェインを持ってくるとかメチャクチャで楽し過ぎる。『フラッシュ』の高速移動の演出もテンション高くて面白く、特にあの超能天気なスーパーグラスブリットポップ、『alright』をBGMに別世界のバリー・アレンが高速移動でハチャメチャやらかす場面とか最高だった。スーパーガールも役者のサッシャ・カジェがボーイッシュで、強そうで可愛くて凄い良かった。おバカで愛嬌のある別世界のバリー・アレンやスーパーガール、それにもちろんマイケル・キートンと、これだけ魅力的なキャラを登場させておいて、これをそのまま無駄死にキャラとして使い捨てにはしないだろうと思うのだがどうなんだろう。

 

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 そして今作を起点に今後はジェームズ・ガンもコミットしてDCが拡大していくとして、今作でかなり色々詰め込んでいたので、次作以降のハードル、相当高いよなー、とも思った。楽しみではあるけど、どう転がるか予測つかないな。それに興行的にあまり芳しくなさそうなので、ひょっとしてこの路線、続かない可能性もあるよね。続けて欲しいけどなあ。

【最強集結】映画『ザ・フラッシュ』本予告 2023年6月16日(金)世界同時公開 - YouTube

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