yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

哭悲 THE SADNESS (2021年・台湾)

 謎のウィルスが発生し、感染の拡大により凶暴性が増幅して暴行と殺人を繰り広げる感染者の群れでパニックに陥った台湾。変態中年の感染者(ジョニー・ワン)をはじめとする感染者の集団からどうにか逃げ延びたカイティン(レジーナ・レイ)は生存者たちとともに病院に立てこもる。カイティンの恋人ジュンジョー(ベラント・チュウ)も彼女と再会するため病院への決死行を開始する。

監督・脚本・編集:ロブ・ジャバズ、撮影:バイ・ジエリー、音楽:TZECHAR。

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 いやー、グロかった。久々に迷いなくゴア描写満載のスプラッター映画を観た気がする。目玉串刺し、股間攻撃と観ていて物理的に痛い描写も満載。酷すぎるという声も聞こえてきそうだが、ちゃんと年齢制限あるし、作り物と分かった上で楽しむ映画として様々な表現にチャレンジしているのが伝わってくる。

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 作品の内容的にはゾンビ映画だけど、ゾンビジャンルとしてフレッシュな作りだった。今作のゾンビはウィルス型の走るタイプで、そこは最近では珍しくないけど、このゾンビたちはウィルスに感染はしているけど思考能力は残っていて、理性のタガが極端に外れているという状態。本来、ゾンビの怖さは人間の形をしているのに中身は空っぽという虚ろな恐怖、完全に没交渉な相手への恐ろしさから来るものだけど、今作では単に残虐性が異常に肥大しているだけなので、とにかく人の嫌がることを分かってやってくるというスタイルだからスラッシャー映画の殺人鬼の要素を持った輩が大量に沸いてる状態。とても怖い。なので実は死んでないから全然ゾンビじゃないんだけど。しかしその設定のおかげで、人間の本性はケダモノで、ヤバいというホラー要素が一層強調されていた。墓場から蘇る古典的なゾンビの味わいも捨てがたいが、これはこれで新種のモンスターとしてアリだと思わされた。

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【閲覧注意】7月1日公開『哭悲/THE SADNESS』レッドバンド予告 - YouTube

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