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Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

映像のポエジア ―刻印された時間 (ちくま学芸文庫)/アンドレイ・タルコフスキー 著、鴻 英良 翻訳

 タルコフスキー作品のほとんどの部分を面白いSF映画として享受している身としては、読んでいて申し訳なくなるぐらい真摯な映像論が展開されていて、しかも映画同様にかなり抽象的かつ饒舌なので何度か眠りかけたよ(そこも映画と同様…)。これを読めばもう少しタルコフスキー作品を理解出来るやもという目論見は見事に外れ、観たままを捉えよと観劇や読書とは違う映画であるからこその受け取りを促されて、またもや申し訳ない気持ちに。一応個別の作品に対しても語られてはいるが、それよりも包括的な映画、映像論の、それも結実した作品群から考えればその中でも傑出したものの一つとして読み応えのある一冊だった。

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