yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! (2020年・米)

 自分たちの音楽が世界を救うと予言されたビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ・リーブス)。しかし30年後、曲は完成せず、バンド『ワイルド・スタリオンズ』も解散、人気も落ち込み、今や2人の娘たち、ケリー(クリステン・シャール)とティア(サマラ・ウィービング)以外には見向きもされなくなっていた。それでも仲良く演奏を続けていた彼らのもとに再び未来から使者が現れ、このままでは時空の歪みによって世界が滅亡することを知らされる。2人は『世界をひとつにする曲』を完成させるため、時空の旅へ出発する。

監督:ディーン・パリソット、脚本:クリス・マシスン、エド・ソロモン、撮影:シェリー・ジョンソン、美術:メラニー・ジョーンズ、衣装:ジェニファー・スタージク、編集:ドン・シーマン、音楽:マーク・アイシャム、音楽監修:ジョナサン・レイヒー。

 

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 久方ぶりの新作、ロックがテーマ、とノスタル爺要素が満載で、下手すると狙いと作為が見えすぎてシラけるところを、バカっぽさのさじ加減のうまさ(さすが『ギャラクシー・クエスト』の監督)とキアヌたちの演技で素直に楽しい映画になっていた。

 

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 しかしロックスターとして本人役で出てくるのは、かつて世界を救うような大仰なロックを否定したニルヴァーナデイヴ・グロールだし、映画にぴったりハマったシン・リジィ調のエンディング曲を演ってるのはナードなWeezerだったりして、そんな今の時代にロックが世界を救うという物語をよくやれたな〜とは思った。それはバカバカしい能天気さと、何となくSFっぽい説明によってケムに巻くことで完遂されているのだが、そのことに馬鹿馬鹿しい表層の裏で、かなり考え抜いてプロットを作ったことが偲ばれて、だからこそ無理矢理に明るい未来を志向する、やけっぱちなポジティブさにちょっと感動もした。

 

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 あとは何よりちゃんと新作に参加したキアヌが偉い。それと死神(ウィリアム・サドラー)も良かった。

 

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https://youtu.be/1gPGeAYo3yU

 

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