戦地で消息不明となった許嫁の伊集院忍少尉(宮野真守)の生存を諦めきれないまま出版社で働く紅緒(早見沙織)の前に、少尉と瓜二つのロシアの亡命貴族サーシャ・ミハイロフが現われる。愛する人と同じ姿でありながら自分のことを全く知らないサーシャにショックを受ける紅緒だったが、出版社の編集長・青江冬星(櫻井孝宏)の支えで、何とか前へと進もうと決意する。しかし東京の町に未曾有の震災が発生し…。
監督:城所聖明、脚本:古橋一浩、原作:大和和紀、キャラクターデザイン:西位照実、総作画監督:伊藤秀樹、大竹紀子、中村深雪、美術監督:小幡和寛、音楽:大島ミチル、アニメーション製作:日本アニメーション。
多分原作がそうなってるんだろうけど前編に比べて焦点が散漫になり、結果、全編トータルとしては映画を観た感じは無かったが、そんな昔の少女漫画の無理矢理な展開をそのままに、現代仕様で完走させたのは凄かった。ちゃんと一緒に見た子供も楽しんでいたし。ただ前編での紅緒のはっちゃけた行動の清々しさが個人的には作品の魅力の核になっていたので、後編はちょっと物足りないかな、とは思った。