深作欣二監督、高田宏治脚本、松方弘樹主演による1977年の東映映画、『北陸代理戦争』の制作過程を追ったドキュメンタリー。後追いで映画に触れた身としては同じ深作映画とはいえ、鮮烈な北国の風景が印象的過ぎで「仁義なき〜」と比較して観てはなかったのだけど、元々は菅原文太主演で仁義シリーズとして立ち上がっていて、しかも高田宏治は笠原和夫を意識しまくっていたというバックグラウンドを知って、また別の面白さが湧いてきた。とはいえ実録物の実際のところを事細かに知らされるとかなり怖くなってしまった。あんまり怖いからしばらく本編観れないよ。
君と綴るうたかた(2) (百合姫コミックス) / ゆあま
最初から悲しい結末になることが予告されて始まっている物語な上に過去のイジメ話というヘヴィーな内容も乗っかって、かなり暗い展開なんだけど、物語の趣旨的にはおそらく最終的に主人公を救うはずなので、どう決着させるのかという興味で引っ張られる。しかし何で朝香さんがそこまで雫に拘りを持つのか相当な理由付けがないと納得いかないと思われるんだが、どうするんだろう。
フランシュシュ@幕張メッセ
2021年10月17日、幕張メッセ国際展示場7、8ホール。「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ 佐賀よ共にわいてくれ~」2DAYSの2日目。娘と参加してきた。
ライブ発表から直前までコロナで状況がどう変わるのか不安だったのだが、無事開催されてホント良かった!台風や地震も無かったし。
しかしライブ行くのはコロナがギリセーフだった去年の3月、今回同様に娘と参加したBLACKPINKドーム公演以来。ドキドキだよ。
幕張メッセには初めて来たけど、そんなに人が集まってる雰囲気はなかった(実際はフランシュシュの他にSKEとかラブライブとか内田雄馬とか同日にやってるみたいで、なかなかカオスだったようだが)。
まずはあらかじめ整理券を申し込みしていた物販会場へ。パーカーとかは売り切れだったけど、今回の必須アイテムであろう『デスおじボイス付きゾンビィライト』は無事にゲット。
ちなみにライブ前は幕張メッセ内のフードコートでラーメンを食べたのだが、これはヤバかった。一口食べて娘と互いにアイコンタクトをとって「これ、麺じゃなくて粉やん!」、と確認したよ。福岡にも昔は不味いラーメン屋がよくあったけど、これほどのものはなかったなー。
で、ライブ本編。
座席アリーナかな?とか期待しながら入場するが、そもそもスタンド席とかない配置で、しかも後列ブロック…。ステージ、遠い。見えねー。しかも前の客が微妙にヲタ芸的動きをしていて若干気になる…。とはいえライブ始まったらもちろん楽しくて、トロッコでちゃんと会場回ってくれたし、最高だった。あと、コロナ以降のライブは初めてだったけど、暴れる目的みたいなライブじゃなかったし、余計な掛け声とか合唱聴こえないというのは、それはそれで良かった気もする。もちろん自由なのが一番楽しいだろうけど。
で、全体の流れ。
『REVENGE』
『大河よ共に泣いてくれ』
という幕開け。もうこの並びでテンション上がる。mc挟んで
『風の強い日は嫌いか? 』
ここからソロパートということで、メンバー毎のカラーに切り替えられるゾンビィブレード、及びゾンビィライトが活躍。
で、この田野アサミさんのカッコ良いパフォーマンスのあとのデスおじ2人によるmcでもゾンビィライトの解説をやっていたのだけど、このゾンビィライトがなかなか凄くて、通常のカラー切り替え機能だけじゃなく、音声も10通り以上選んで出力出来る仕掛けになっている。それって子供用の仮面ライダーとかプリキュアの玩具みたいなアイデアなんだけど、コロナ禍で声が出せないライブにおいては実はかなり画期的なペンライトではないだろうか。今回のライブではそこまで活用出来てなかったけど、今後ペンライト振る系のライブでは必須になっていく可能性もあるかも知れんと思った。続いて、
『佐賀事変』
前回のライブのBlu-rayで見た通り、衣装もダンスも最高だった。
『50と4つの忘れ物』
純子ソロ曲。河瀬茉希さんが作曲者の山下洋介さんのアコギ生演奏で披露するという新鮮な演出。
『命』
『リトルパラッポ』
実際に作品で歌唱していた阿部カノン君が登場して唄った『命』に続いてのリリィソロ曲『リトルパラッポ』は田中美海さんの超絶プロフェッショナルぶりが凄すぎて泣けた。再現度、というよりアニメ超えてるんだけど…!
それから水野愛ソロ曲の
『目覚めreturner』
これスクリーン上のCGとシンクロさせる演出(なんて言うのかは知らん。BTSもライブでナムさんのソロ曲の時にやってた)で種田梨沙さんの可愛さが光ってた。
それからフランシュシュ楽曲中、もっとも激しく盛り上がる
『激昂サバイブ』
ほんと、ナマで聴けて良かったよ…。
でmc挟んでメドレー。
『FLAGをはためかせろ!』
『ヨミガエレ』
『アツクナレ』
『特攻DANCE ~DAWN OF THE BAD~』
ここでメンバー全員3人ずつに分かれてトロッコで会場を周回。アイドルコンサートではやっぱりトロッコが最高に盛り上がるわー。メンバー全員素敵だったなー。
で、再びデスおじたちのmc、徳井青空さんのコメントVTR挟んで花澤香菜さん登場!フランシュシュ7号まで揃っての、
『ぶっちゃけてフォーユー』
『光へ』
そう、今回のイベント、フランシュシュのライブが見られるだけでなく、花澤さんまで見られるという個人的にお得過ぎるイベントだったのだ。そして花澤さんとフランシュシュのシンクロは完璧、花澤さんのトークも最高で、九州からはるばるやって来た甲斐があったよ、マジで…。
三度のデスおじmcと告知に続いて、本渡楓さんの泣けるソロ歌唱から始まる
『輝いて』
mcを挟んで、本編ラスト曲、
『追風トラベラーズ』
そしてアンコール、
『徒花ネクロマンシー』
この曲の途中で三石琴乃さん登場、しかも一緒に唄うというサプライズ。その直後に映画化発表というサプライズ(TVアニメ「ゾンビランドサガ」映画化決定PV『ゾンビなき戦い 佐賀復讐篇』 - YouTube)がさらに重なって大盛り上がりの中、ラスト曲、
『夢を手に、戻れる場所もない日々を』
でフィナーレ。ここでは三石さん、花澤さんも再び合流してフランシュシュ全員集合という完璧な流れで、いや、ステージ遠くてほとんど見えんかったが、ほんとに満足のライブだった。いつか武道館でやる時、また行こうと娘と誓ったのだった。
終了後は飛行機の時間もあるし、親娘ともども方向音痴なので着替えもせず、ライブで着てたTシャツの上にパーカー羽織ってダッシュで羽田へ向かったのだが、保安検査で上着を脱がないけんことすっかり忘れてて、予定外に空港でアニT姿を親娘で晒してしまった。まあ誰も(多分)気にしないし、自意識過剰なんだけど、ここで堂々と出来ずオタクに成り切れない感覚は抜けることないだろうなー。
フランシュシュ@幕張メッセ(の前日の話。ただのオタク旅)
2021年10月17日のフランシュシュのライブに参加する為に、娘と東京へ。せっかくなので前日の朝から出発して、オタク趣味を充足させることにした。
とりあえず羽田から東京駅へ。ホテルにチェックインして東京駅をのぞいていく。
娘の計画ではまずここのジャンプショップを視察の予定だったのだが、午前中の時点ですでに整理券は本日分終了とのこと。まあ福岡にもジャンプショップはあるしね…と、早々に諦めるも、この周辺の東京キャラクターストリートという東京駅の施設が充実していて、結局楽しかった。
そんな中、まいぜんシスターズのポップアップストアを発見。早速息子のお土産として購入。三点ぐらい買ってしまった。この時点で財布の紐が緩んでいたよな、と今になって反省してる…。
で、池袋に移動。オタクなのでとりあえずはアニメイト池袋本店、そこから乙女ロードと呼ばれる、多分腐女子向けのショップが集まってる辺りを散策。ヤバい。楽しい…。
それから『カフェシナモン』というゲーム『あんさんぶるスターズ』に登場するカフェを現実に再現したカフェにも立ち寄る。ここは完全予約制で、物販のみの予約しかとれなかったので、買い物のみ。ここは外観は普通のカフェにしか見えなくて、勘違いして入ろうとする人がちらほら。
昼飯はせっかく東京に来たのでもんじゃ焼きをいただく。
で、池袋と言えばコレクターズの聖地でもあるので、とりあえず池袋大橋でパシャリ。
それから今度は新大久保に移動。まずはローソンショップ100でママへのお土産、布袋寅泰コラボパンを購入。探せば福岡にもあるんだけどね…。
新大久保といえば韓流、ほとんど何も買わなかったものの、次々あらわれるK-POPの公式、非公式グッズを取り扱うショップを見て回るだけで凄く楽しい。大阪の鶴橋のような雑然とした雰囲気の中での宝探し感覚こそ無いものの、物量の豊富さは、さすが東京という感じ。
残念ながらこの日、東京はまだギリギリ、コロナによる時短要請期間中だったので、最後は新宿でささっと夕飯してホテルへ。いよいよ明日はフランシュシュのライブ!しかしすでに足が痛くてたまらん。大丈夫なのだろうか…。
ちなみにホテルでは『カフェシナモン』で購入したフルーツポンチや布袋コラボの『ポイズンショコラ』を食う。これは土産のつもりだったんだけど、要冷蔵だったので、ママには袋のみ差し上げるということで…。
恐怖(文藝春秋)/ 筒井 康隆
ここ最近以外の筒井作品は、ほぼ読んでいると思っていたが、これは読んでなかった。というかこれ、筒井康隆が老人になって書いたイメージで、わりと近頃の作品な気がしてたが2004年刊行だから既に15年以上前の作品か。ヤバいな。ドタバタやりつつ主人公が段々おかしくなっていくいつもの感じに恐怖考察やミステリ要素をまぶした内容は長編にしては薄味だけど、追い込まれておかしな言動をとる人物描写はやはり最高だった。