yudutarouログ

Twitter(ID:yudutarou)で観た映画を確認しようとしたら非常に面倒だったので、メモになるつぶやき(主に映画とか音楽)を移植。なので2014年まで時系列バラバラ。

ドッグマン(2018年・伊、仏)

監督:マッテオ・ガローネ。 主人公は弱く愚かで、暴力描写は血生臭く恐ろしいが、同時に郷愁を刺激される良い映画だった。最近の日本の映画やアニメでは幼馴染と言えば都合の良い異性がデフォルトだが、今作の切っても切れない『ジャイアン』キャラこそリア…

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年・日)

監督:永岡智佳、脚本:櫻井武晴。 赤井ファミリーって何…とか思って見始めたが、子供キャラからオタク受けしそうなキャラまで万遍なく活躍させつつ初見でも置いてかない作りとケレン味溢れる活劇で、久々に映画館で映画を観たのも相まって面白かったわー。 …

ドミノ 復讐の咆哮(2019年・デンマーク他)

監督:ブライアン・デ・パルマ。 デ・パルマの愛する、観客をドキドキさせるサスペンスの道具である映画の編集やカメラワークの『粋(イキ)』といったものが、醜悪な動画配信の道具としてテロリストたちに横取りされてしまった現状を踏まえた上で、復讐の連…

ライブイン・茅ヶ崎 (1978 ・日)

監督:森田芳光。 必見と言われていて、やっと見れたのだけど確かに必見作だった。8ミリ自主制作なのにちゃんと長編映画の体裁になってるというだけで凄いが、森田芳光作品独特の間や味わいの良さというところがすでに作品に濃縮されていて、ヤバい。

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年・米)

監督:サイモン・キンバーグ。 時系列のみならず誰がどの役を演じてるのかすらよく分からんが、とりあえずジーンの物語はイマイチ面白くならないのが確定しちゃったかな…。ジェシカ・チャスティンが車運転してるシーンはカッコ良し、だった。 映画『X-MEN: …

水の旅人 侍KIDS(1993年・日)

監督:大林宣彦。 物語もメッセージも酷かったが、キャストは大林組オールスターで子供描写はやはり良い。んでリアルタイムで見ていたらかなりキツかっただろうしょぼいCGが一周回ってチェコアニメのシュールレアリズムみたいになっていて、その見せ方も巧み…

九十九本目の生娘(1959年・日)

監督:曲谷守平。 菅原文太はまだ全然オーラ無しだがオババや五郎丸といった村人キャラが濃過ぎて満腹。舞台を日本に移したウィッカーマンやアメリカ田舎ホラーみたいな物だが独自の猟奇的呪術世界を感じられて、現代では作れなさそうな希少性を省いても面白…

群盗荒野を裂く(1967年・伊)

メキシコ革命のさなか、エル・チュンチョ(ジャン・マリア・ボロンテ)率いる野盗団は、輸送列車を襲った際にビル・テイト(ルー・カステル)という若いアメリカ人と出会う。野盗団とビルは共に革命軍のエリアス将軍のもとへ強奪した武器を届けに向かうが。 …

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年・中)

監督、脚本:MTJJ。 吹き替えで鑑賞。ロシャオヘイセンキ、と読む。 手塚アニメやジブリ、萌え系など日本のアニメを縦断しながらディズニー、マーベルも参照にしつつ、ちゃんと中国テイストをあざとく織りまぜた楽しい映画だった。ひょっとしたら政治的にセ…

花束みたいな恋をした(2021年・日)

監督:土井裕泰、脚本:坂元裕二。 娘と観てきた。有村架純と菅田将暉が押井守好きなマニアで、その2人が恋愛するという有り得ない設定の映画。リアルな恋愛模様や丁寧なカルチャー描写はひとえに押井守を認知出来る美男美女が付き合うという超SF的設定を支…

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2021年・日)

総監督:庵野秀明。 今回の真っ当な幕引きをどこまで本人が信じているかは疑わしいが、それでも一応ちゃんと終わらせてくれたし、トリッキーかつサイズ感のある構図を圧倒的な作画で味合わせてくれる元来の魅力を存分にバージョンアップして見せてくれたしで…

リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年・英)

ノエルが許可しないからなんだろうけどoasis楽曲が全く流れない。しかも映画のハイライトっぽいマンチェスター公演でのリブフォーエバーも聴こえないのは致命的だな…。けど、やはりリアムのキャラは見てるだけで楽しくはある。さすがロックンロールスター。 …

DUNE/デューン 砂の惑星(2021年・米)

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ。 そつなく趣味良い作品を見せてくれるSF優等生ながらアクの弱さで物足りなかったヴィルヌーヴ映画。しかし今回は役者も含めてヴィジュアルの水準と表現する世界の総量が凄まじい。しかもこれでまだ序章。この御時世にこの熱量、…

パニック・フライト(2005年・米)

監督:ウェス・クレイヴン。 限定シチュエーションでのサスペンスからハラハラドキドキの追いかけっこまで、ウェス・クレイヴンの流石のサスペンス演出が冴えまくり。そしてキリアン・マーフィーがあまりにかっこよすぎてヤバい。主演のレイチェル・マクアダ…

ワンダーウーマン 1984(2020年・米)

監督:パティ・ジェンキンス。 アクションと物語展開が乖離、そして大仰というDCの駄目側面は前作より目立っていたけど、大作映画としては十分楽しめた。しかしガル・ガドットは相変わらず格好良かったのに新コスチュームのゴールドアーマーは鳥人間コンテス…

アンダーウォーター(2020年・米)

監督:ウィリアム・ユーバンク。 ジェットコースター的サバイバルムービーな本線がスタイリッシュで楽しい。映像も水圧で圧殺の描写とか上手くて怖い。主演のクリスティン・スチュワートも素晴らしい。何よりクトゥルー神的な禍々しい存在によって不穏な奥行…

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇 (2019・ポルトガル・米・マレーシア)

監督・脚本:リチャード・スタンリー、脚本:スカーレット・アマリス、原作:H・P・ラヴクラフト。 冒頭からニコラス・ケイジの顔面が良すぎ。未知の存在に侵食されていく様と家族の偽善を顕にする様子を重ねて描く古典的ホラーの様式美や、異質な色と音に狂…

僕のヒーローアカデミア ワールドヒーローズミッション(2021年・日)

監督:長崎健司。 テレビ本編の作画がいいぶんクオリティ的に映画ならではの特別感は無かったが、本編に影響を与えずに映画ならではの大事件を扱いつつ各キャラの見せ場も用意する…そんなスピンオフ夏休み映画の条件はクリアしていて、普通に楽しかった。中…

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年・米)

監督:村瀬修功。 作画、演出の丁寧さとクオリティの高さ、ファムファタールものとしての面白さ(上田麗奈凄かった)、さらにちゃんと今の時代に通用するロボットアニメに仕立ててあって、ガンダムに思い入れないけど楽しかった。しかし序章だったぜ…。 『機…

ゴジラvsコング(2021年・米)

日本が円城塔や庵野秀明を使って何とか怪獣映画の近代化を進めようとする中、ハリウッド版はシリーズを重ねる毎にプロットが酷くなっていて、何もそこは本家を模倣せんでも…という気もするが、この冗長に耐えてのラストバトルこそ怪獣映画の醍醐味なのかも。…

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)/小池 真理子

先日読んだ『死者はまどろむ』より前、小池真理子がホラーとして最初に書いた作品、らしい。よりオーソドックスなスタイルのホラーだが、非常に丁寧でネットリしていて面白かった。

THE BATMAN-ザ・バットマン-(2022年・米)

監督:マット・リーヴス。 金に物を言わせてメカとスーツで超人化という部分までも極力排したリアル路線でやっているので、鍛えたボンボンがスーツ着てるだけ。スーパーヒーロー感は皆無。それはヴィランや物語も現実的な犯罪映画の形式で見せていこうという…

スピカをつかまえて 1 (百合姫コミックス)/織日ちひろ

突飛なアクシデント的に、接点の無さそうなところから関係性が始まって、とある意味で王道に物語が展開。次巻以降にどう転がっていくか次第だけど、主人公の進路への迷いなど金銭的な部分も含めてリアリティがあって、こういう物語周辺がちゃんと構築してあ…

コーダ あいのうた(2021年・米、仏、加)

話の筋は予定調和だけど(というかそうじゃなければ駄目なタイプの映画だが)、シャッグスを聴く女の子が主役の青春映画というだけで好感度大だし、役者も撮影も良かった。音楽が肝なので劇場で観れてよかった。 第94回アカデミー賞作品賞受賞!「コーダあい…

EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2021年・日)

監督:京田知己。 BS11でやってる再放送何話かと映画版の前作?だけ観てから鑑賞。作画やキャラクターデザインが良く、中盤までのロードムービー調の流れも面白くて、そこを膨らませて小ぢんまりとしたSFにしてくれたらかなり良かったんじゃないか、とは思っ…

映画創作と自分革命 映画創作をめぐって/石井岳龍

勢いとパッションで映画を作り上げるイメージの監督が、歳を重ね経験を積む中で模索し構築していった創作理論が開陳されていて、初期衝動の塊のような初期作から徐々に作品が変容していった裏側を垣間見れたようで面白かった。 ここで語られる理論が自身の見…

牛首村(2022年・日)

監督:清水崇。 娘が「萩原利久」見たいからホラーは嫌だけど観に行きたいというので連れて行った。なかなかカッコいい俳優やんと思って見てたらそれは高橋文哉という俳優で、萩原利久とは別人だった…。主演のKōkiさんは目ヂカラあってホラー映画ヒロインと…

永世乙女の戦い方 (7) (ビッグコミックス)/くずしろ

天然から狂犬にスイッチする主人公を筆頭に登場棋士たちが全員魅力的で、いっきに最新刊まで読んでしまった。将棋漫画は数あれど、女流という独自の文化を扱っているのでニッチ部活物的な楽しみもあるし、ジェンダー論的な部分も垣間見えてストーリー自体は…

オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年・日)

監督:木下麦 ある程度綺麗に物語が閉じていたテレビ版からどう展開させるのかと思ってたら総集編だった。一応別視点からの再構築っぽい仕掛けはあるが、映像含めて本筋そのものに新たな意味が付加される事は無く、ファンサービス、もしくは新規客への導入用…

スパークス・ブラザーズ(2021年・英、米)

監督:エドガー・ライト。 編集と情報の取捨選択の妙で長いバンドヒストリーを見事にまとめてた。素材の面白さも勿論だが、エドガー・ライトの愛情と技術光ってた。全く興味無かった娘も面白かったと言ってて良かった。スパークスがアメリカのバンドって知ら…