2020-01-01から1年間の記事一覧
部活物で主役がトランペット奏者だったので、吹部の娘に読ませようと思って買ってみた。既存の部活漫画やアニメで見た展開が色々入ってきていて、顧問や先輩キャラにも既視感あるけど、それだけにジャンル物の王道行ってて面白い。劇画の迫力と今時の柔らか…
4作ともそれぞれ面白かった。バトル漫画で、評判良ければそのままキャラクター物として連載可能という、いかにも昔ながらのジャンプ系漫画のフォーマットで構成されていながら、通常のジャンプ漫画と違う異物感に昔の荒木飛呂彦の短編集と似た物を感じた。『…
ゆるふわな日常系と思わせておいて過剰に設定を詰め込んだサイコでSFで百合な面白さがてんこ盛りの作品だった。起こっている事象だけ見ると諸星大二郎チックでホラーな状況なのに、日常系四コマギャグマンガとして成立しているのが不思議な感覚だった。色々…
「ゾンビランドサガ」と博多駅のコラボイベント(?)が開催されていたので、娘と行ってきた。一応記念に記録しておきます(2020年11月2日)。 今回はゾンサガのスタンプラリー第二弾の告知。なので、告知記載の『さがじん』も配布してました。 イベントスペ…
カメラが趣味の内向的な女子高生バード(キャスリン・プレスコット)はアルバイト先のアンティークショップで手に入れた年代物のポラロイドカメラで、密かに思いを寄せるコナー(タイラー・ヤング)や親友のケイシー(サマンサ・ローガン)たちを撮り始める…
佐賀県にあるアムールというカレーの美味しい喫茶店に行こうと妻に言って、今回は子供たちも連れて15年ぶりぐらいに食べに行った。変わらず美味しかった! しかし僕と娘の真の目的は流行りに一年遅れでの『ゾンビランドサガ』(と大林宣彦監督の『花筐』)の…
放置していて読み終わったのがヴェネチア受賞後というのがアレだが、それは偶然。で、内容はほとんどが対談を含めた本人の語りやインタビューで構成されていて嬉しいし、長谷川和彦とのエピソードなど特に面白かった。なかでも監督本人が自身の作品のバラン…
世界の理不尽へのピュアな憤りを自虐とユーモアを交えて音楽的に乱射する最高のアルバム。今聴くべきレベルミュージック。こんな正直な音楽を聴かされたら今のロックミュージックのほとんどは、ホントただの保守的なゴミにし感じられないよな。 https://yout…
ジュリアン・ベイカー参加してるし、やはりBoygeniusの面子の音源は買っておかんと、という義務感もあり購入。シングル曲以外は地味だし、実は良さがよくわからなかったんだが、ちゃんと歌詞と対峙してじっくり聴くと良いんだろうな、とは思った。 https://y…
60年代っぽい、というなら60年代のバンド聴けばいいやんって気もするけど、そういうものでもないよね、多分。今聴くのにちょうど良い土臭さと軽やかさ、メロディが心地いい。 https://youtu.be/r0urXLL9b7s 発売日 2019/4/19 収録楽曲 1. You've Got To Be K…
マルチエンド編(?)、各ヒロイン単行本一冊ずつというペースなのかな。ということはあと三冊分?作品としてどこで完結と見ればいいのかとか色々考えちゃうが、ファンサービスとして有難いのて引っ張れるだけ引き伸ばしてやって欲しいな。
シリアスな物語に対してキャラクターたちが一歩引いた呑気さを漂わせている距離感が市川春子作品独特の魅力で、生命を得た無機物や虫といった〈人間では無いもの〉と人間を対比してみせたり、存在そのものの劇的なメタモルフォーゼがどの作品でも核になるな…
『宝石の国』での、主人公フォスが文字通り心も身体も別の存在に変化して、それでも主人公であり続ける革新的な展開を、この短編集の表題作で既にやっていた。通常の少年マンガでは状況や立場が変化しようとも主人公の変わらなさ、ブレなさを軸に物語が展開…
4DXだといちいち騒がしくて、作品の肝である松井刑事たちが忘れられた東京の風景を歩き回るシーンの情緒やノスタルジーが台無しではあったけど、動きに対する4DXの過剰な演出によって本作のアクション映画としてのポテンシャルを再確認出来たりもした。何に…
カナダの漁師ノーラン(リチャード・ハリス)は水族館へ売る為にオスのオルカ(シャチ)の生け捕りを試みるが失敗し、つがいのメスをお腹の子とともに殺してしまう。自身も交通事故で妻子を失ったノーランは自責の念とオルカへの同情を感じて土地を去ろうと…
ミニマルな作りなのにハードボイルドかつノスタルジックでセンチメンタル満載。日本盤で壮大な青春振り返り物語を訳詞で味わえるのも嬉しいが、繰り返されるコードとそれにのった言葉をマントラのようにただ感じて味わうのも良かった。 https://youtu.be/QK…
ギターと声だけで完璧に完結してしまう青葉市子の世界を壊すことなく、少し趣の違う美しさを聴かせてくれるコラボレーション。アナログ盤の美麗な装丁と合わせて作品として素晴らしかった。 https://youtu.be/7dKSIgP49Rc https://youtu.be/90sin6nP144 発売…
ドリームポップとインディロックの気持ちのいい部分をセンスのいいメロディで聴かせてくれる良盤。レトロフューチャーな雰囲気や暗めの歌詞世界は特に目新しくはないんだろうけど、グッドメロディとノスタルジーが程よく溶け合って気持ちいい。 https://yout…
『宝石の国』と『ユーフォニアム』のアニメを子供と見返してたら、やっぱり黒沢ともよだな〜となって、パチンコのキャラソンCD(多分)を買ってしまった。黒沢ともよのアイドルソングアルバムって感じで良かった。 https://youtu.be/iKXuiMh3Peg 発売日 2020…
楽しかった。あんまり綺麗に終わってるからホントはここで完結でいいんじゃないかというのは当然あるものの、次巻以降の超展開はうっかりネットで見ちゃってたし、やはり終わらせてほしくないので納得ではある。それに決着をつけないことでモラトリアムな時…
元々曲も良くて声も好きだったけど、過去作と比べると実験的要素が悪ふざけになり過ぎず、音楽として聴きやすくなって更に良かったし、アルバムとして凄くいい。単にメンバーの人が高木さんの声の人だと認識したからより良く感じるようになったのかも知れん…
聞き手の作家とモリコーネとの数度に渡る対話形式で、話題もその都度大雑把に選択されているので、年代ごとにじっくりとモリコーネの足跡を辿るようなものではなく、ざっくりしたインタビュー本といった感じで読み物としては物足りない。しかし温和な語り口…
面白いと言われて読んだら凄い面白かった。鬱キャラの妄想を具現化したファンタジーなのに、丁寧に関係性を積み重ねているから作品世界に嘘臭さを感じないし、登場人物全員が基本的に善人で、主人公2人がとても可愛いのが良い。何よりキャラクターの作り方上…
後日譚的なシリーズかと思いきや普通に本編から地続きで進行していて、2巻では新キャラも出てくるし、しかも着地点が分かってるだけに過剰なストレスなく楽しめるという最高なシリーズ。相変わらずコマ移動しながらの心理描写が上手くて凄い。登場キャラ全員…
なぜ世界的に成功したのかについての考察とディスコグラフィーのレビューで構成された防弾本。BTSは世界的成功の割にキャラクター以外の部分に言及されることが少ないから新鮮ではあるが、やはりアーティスト本はバイオ本や本人たちの言葉が主体のもののほう…
雰囲気重視と構成のあざとさが気になりつつも、そんな部分こそ、この手の作品を読む楽しみを突いているとも言えるし、キャラクターの絵柄も綺麗なので楽しく読んだ。とは言え高校入学時にキャラを変更してカースト上位に入り込む打算的な性格なのに天然気味…
もうホントにヤバい。とりあえず読み終わったあと、娘と、これはアニメ2期やるの難しいよね〜という感想を交わす。安定したキャラクターに逃げたり安心の物語でお茶を濁したりもしない冷徹で壮大なSFを、それでも相変わらずのチャーミングさとユーモアを保…
現実とは全く異質に思える作品世界を構築して、その世界で大叙事詩を紡ぐ圧巻の小説だった。前半は独特の用語と世界観に難儀する部分もあるが(しかし、作者自身によって挿入された流麗なイラストレーションが想像力を多分に補ってくれる)、祖国を追放され…
絵、凄い上手い。キャラクターもいい。んで面白い。丁寧な手描きの積み重ねの日常描写をずっと眺めていたくなるのに、3巻で完結してるとは…。足りない。設定やキャラの配置とか、ちょっと『のんのんびより』っぽいのかなとか思って読み始めたけど、全然オリ…
舞台は神林作品のホームとも言える火星。スケールやSF的仕掛けは壮大だが、真意の不確かな会話のやり取りで物語が進行していく。なのでストーリーやガジェットの面白さよりも形而上学的考察の方に比重が置かれていて、『敵は海賊』シリーズに代表される、ス…